※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
誰かの役に立とうと福祉業界に転職
河原 私は、堺市で生まれ育ち陸上競技に打ち込んできました。その後、大手フリーペーパーの営業職に就いたものの、1年で福祉関連の企業に転職したんです。きっかけはその会社を経営する地元の先輩のお母さんに話をうかがったこと。覚醒剤の乱用で精神を病み障がい者になった女性を自宅に住まわせて支え、社員として雇用するまでのストーリーを聞き、自分も誰かの役に立つ仕事をしようと考え会社の一員に加わりました。
濱中 河原社長の行動はとてもスピーディですね。独立のきっかけも気になります。
河原 福祉の仕事に魅了された私ですが、知れば知るほど従来の制度では救えない障がい者が大勢いる現実も見えてきました。このジレンマを解消するために自分の力で立ち上がり、障がい者のみなさんに勇気とやすらぎを与えられる場所をつくろうと決意しまして。3年半の経験を積んで勤務先を退職し2022年に弊社を創業しました。
濱中 福祉にありったけの情熱を燃やし、たくさんの思いを詰め込んだ起業だったとよくわかりますよ。それでは、あらためて事業内容を詳しく教えてください。
河原 就労継続支援B型事業所「笑い家」は、一般企業と雇用契約を結んで働くのが難しい障がい者に軽作業を提供しています。スキルの向上を図りながら工賃を支払い、居場所を確保するとともに、将来の就業を目指してもらうための場所です。主な業務はペット関係の商品製造や箱折りなどですね。18歳から77歳までさまざまな年代の方が通っているので、一人ひとりの性格や技能に合った作業を斡旋するよう心がけています。