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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

訪問看護や老人ホームで
地域住民の生活を支える

 

福祉に関するさまざまなサービスを提供

 
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タージン あらためて、検見崎社長が独立なさるまでの経緯をお聞かせください。
 
検見崎 病院で看護師として勤務していた際に、退院した患者様はその後どのような生活を送るのだろうと純粋な疑問を覚えまして。患者様が病院を離れたあとの健康や生活をフォローする仕事をしてみたいと考えるようになったんです。そこで、父が薬局の運営と並行して行っていた、介護ベッドや車いすといった福祉用具の販売・レンタル業を手伝うことにしました。そして、福祉用具を取り扱う仕事を通じて高齢者の方の暮らしぶりや、介護保険制度の活用方法なども学んだことで、より地域の方々のお役に立ちたいとの思いから2015年に弊社を設立するとともに、訪問看護ステーションニコニコを立ち上げたんです。
 
タージン 病院と訪問看護とでは、やはりお仕事の内容も異なるんでしょうね。
 
検見崎 そうですね。やはり利用者様のご自宅にうかがって、排泄や入浴などの介助、医師の指示による診療補助、食事の指導管理、介護支援といったさまざまなサービスを行いますので、利用者様やそのご家族との信頼関係の構築が大事になってきます。私は人に教えたり指導したりするのが好きだったこともあり、食事指導や健康面のアドバイスなどは特にやりがいがありました。いきなり他人から「こうしなさい」と言われても、やはり信頼がなければ受け入れられませんからね。でも、最初は馴染めなかった利用者様が、何かあったときにはすぐに私に電話してくれたり、頼っていただけたりするようになったときは嬉しかったです。
 
タージン 訪問看護となると、利用者さんのご自宅で生活に密接に関わるでしょうから、お話しするうちにだんだんと強い信頼関係ができていくのではと思いますよ。その後はどうなさったんでしょう?
 
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検見崎 それから、介護が必要な高齢者の方々へのさらなるサポートの必要性を感じたことで、2023年4月に有料老人ホームニコニコをオープンしました。もちろん訪問看護ステーションとの併設ですので、医療依存度の高い方にも対応できます。ありがたいことに、こちらはオープンから3ヶ月で満室になるほどご好評をいただきました。ほかにも弊社では、ケアマネージャーが介護サービス利用の手続きやケアプランの作成などを行うケアプランセンターの運営や、先ほどお話した福祉用具の販売やレンタルといった事業を、総勢30名のスタッフと共に行っています。
 
タージン 訪問看護だけでなく、老人ホームやケアプランセンター、さらには福祉用具の取り扱いなど、福祉に関するサービスをワンストップで包括的に行っているとなると、利用者さんやご家族も非常に心強いでしょうね。