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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

あらゆる左官工事に対応
技術を次世代へ継承

 

仕事への関心を高めるワークショップを開催

 
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宮地 今後については、どのような展望を持っておられますか?
 
橋本 弊社では、お客様などを対象にしたワークショップを開催しています。その活動を、もっと広げていきたいです。
 
宮地 ワークショップですか、興味深いです。
 
橋本 「壁の塗り方を覚えたい」と希望される方には、実際に壁塗りをしていただきます。自分で体験することで、完成までの工程や作業の楽しさを実感できるんです。また児童養護施設では、子どもたちに手仕事や左官仕事のおもしろさをお伝えしています。今後はイベント会場などを借り、より大規模に展開したいですね。
 
宮地 ワークショップで左官の魅力を発信されているのですね。ものづくり業界の活性化にもつながる素晴らしい活動だと思います。
 
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橋本 ありがとうございます。業界の将来を担う若い職人たちに伝えたいこともあります。仕事を覚えるだけに留まらず、職人としてのプライド、「粋」という気概をもってほしいですね。そして一定の技術を身に付けたら経験を積み、試行錯誤し、独自の仕事術を見出してほしいと思います。そうすれば、人にやらされるのではなく裁量権をもった自分軸の仕事、生き方ができるんじゃないかと思います。
 
宮地 自分にしかできない左官を体得してほしい、と願っておられるのですね。裁量権とは、材料や手法を自由に決められる力のことですか?
 
橋本 そうですね。裁量権があれば、お客様の思いを形にするために自由な発想で左官を行えます。ご満足いただける質の高いサービスを提供できると同時に、自分自身が納得できる仕事にも取り組めると思います。その充実感、達成感を味わうためにも、困難や苦労も楽しんで、なににでも挑戦してほしいですね。あっ、技術の向上は前提ですよ(笑)。
 
宮地 橋本社長自身、思い通りの壁にできない苦労も経てきたから今がおありなのですね。その本人がおっしゃる左官の醍醐味には、説得力があります。
 
橋本 多くの方に左官に興味を持ってほしいです。昔は中卒で修業に入るのが当たり前、男性中心の世界でもありました。しかし間口が広がった今は、学歴も性別も関係なく働けます。僭越ながら、左官職人を目指す方々のお手本となれるよう頑張ります!
 
宮地 技術や価値観、仕事スタイルをアップデートされてきた橋本社長。その柔軟な姿は、職人さんのロールモデルになっていくと思います。これからも左官への取り組みを通じて、ものづくり業界を盛り上げてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
どんな状況でも思いっきり楽しむようにしています。マイナス思考にならず、プラスな考えに変換していく。雨の日にずぶ濡れになりながら作業をしているときも、「パンツまでビショビショだぁ」って、大笑いするんですよ(笑)。
(橋本大輔)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社白壁屋
■ 本社 〒206-0822 東京都稲城市坂浜4-1-2
■ 事業内容 左官工事
■ 設立 2024年5月
■ 従業員数 2名
■ 主な取引先 川瀬建築工房/株式会社サンコーポレーション
※営業目的のお電話は固くお断りいたします。