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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

優秀なベトナムの人材と
日本企業をつなぐ架け橋

 

奔走し続けてベトナムのネットワークを構築

 
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狩野 あらためて、小川代表のこれまでの歩みを教えていただけますか?
 
小川 私は空手のスポーツ推薦で大学に入学し、全国大会出場も果たすなど、真剣に競技と向き合ってきました。しかし、父が病で倒れてしまい、アパレル製造業の会社を引き継ぐ運びとなりまして。大学を中途退学して経営に奔走し、事業や取引先の幅を広げて、1991年より26年間にわたり会社を営んできました。
 
狩野 若くして相当なご苦労があったのですね。当時からベトナムとの関係はあったのでしょうか?
 
小川 ええ。各地方の縫製工場で多くのベトナム実習生が働いていたんです。納期が迫る大変な状況でも、時間を惜しまず仕事に向き合う彼らの勤勉な姿に、胸を打たれました。そして、日本で働きたいという声をたくさん聞くうちに、優秀なベトナムの人材雇用が進めば、日本の深刻な人手不足が解消できると思い、2017年7月に株式会社ロータスを立ち上げたんです。
 
狩野 外国人雇用の需要は高まっていますから、勤勉なベトナムの人材は日本企業に大きく貢献してくれるでしょうね! 事業を開始するにあたり、どのようにベトナムとのネットワークを構築されたんでしょうか?
 
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小川 もともと私は、現地の日本食レストランに鮮魚を送る貿易ビジネスも手がけていました。とにかく自分の目で見て、ベトナム現地を走り回り、たくさんの方との関係を構築してきたんです。そんな中、ハノイ大学の先生にベトナムの人材についてお話ししたところ、優秀な学生をたくさんご紹介いただきまして。それを機に、本格的な人材紹介事業をスタートしたんです。その後も企業などを一社一社訪問して信用を築いていきました。
 
狩野 現地に直接赴いて信用を勝ち取り、事業を拡大していったんですね。ベトナムに惚れ込んだと言えるような、凄まじい行動力です!
 
小川 ありがとうございます。コロナ禍により貿易が難しくなってからもベトナム現地との関係が続いていたのは、これまでに築いた信用のおかげだと実感しています。