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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

利用者と共に日常を歩む
重度訪問介護サービス

 

世間には見えにくい介護のポジティブな一面

 
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クリス 現在は、東京都八王子市でのお仕事が多いとお聞きしました。主にどういったサービスなのでしょう? 
 
徳田 障がい者の方へ向けた訪問介護サービスを提供しています。脳性麻痺や、運動能力が低下してしまうALS、筋ジストロフィーといった病気の影響により身体的な不自由を抱える方や、知的・精神的な障がいを抱えていて日常の行動が難しい方など、常に介護が必要な重度の症状を持つ方をはじめとする利用者様のニーズに合わせて日常生活を幅広くサポートしているんです。
 
クリス 重度の障がいを持つ方も対応可能とは、多くの経験や知見が必要なのではと思います。特殊な業務が必要なお仕事なのでしょうか。
 
徳田 利用者様の状態によっては、痰吸引や経管栄養支援といった医療的ケアが必要な場合があり、弊社にも医療的ケアを行うことができる資格を持ったスタッフがいます。しかし、基本的には、利用者様の日常生活に合わせて支援の内容を組み立てるので、業務内容は利用者様によってはまったく異なるんです。例えば、一緒に映画を観たり、音楽ライブやスポーツ観戦、動物園などに遊びに行ったりすることもあります。介護だけではなく、娯楽も楽しんでもらえるようサポートしていますよ。利用者様がどう過ごされたいかを聞いて、それを叶えることも大事な支援ですからね。
 
クリス そんな日もあるんですか! 常にお仕事をこなしていて大変そうなイメージがありました。
 
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徳田 もちろん、食事や入浴、排泄、移動といった生活のお手伝いを行うので、利用者様によっては24時間の介護が必要なこともあります。3交代制ですと8時間から10時間ほど過ごすこともありますね。しかし、四六時中動き続けているわけではないので、利用者様のしたいことを一緒にしながら過ごす時間もあるんです。それに私は、もともと人のお世話をするのが好きで、この仕事に向いていると感じています。このような介護職のポジティブな一面は、実際に仕事をしてみなければわからないので、世間一般にはイメージが伝わりにくいかもしれません。
 
クリス 徳田社長にとって、介護のお仕事は天職だったんですね。とてもアットホームな雰囲気ですし、利用者さんも安心して何でも相談できそうです。そもそも、どういったきっかけで介護業界に関わることになったのですか?
 
徳田 私は若い頃から音楽のバンド活動をやっていて、20代のときに当時のバンド仲間に普段の仕事は何をしているのか聞いたところ、福祉に携わっていると教えてくれました。バンドマンが福祉って、イメージが湧きませんよね(笑)。そんな友人の姿を見て、未経験でしたが自分もやってみようと思い、介護職のアルバイトを始めたんです。それから気付いたら介護業界に携わって20年も経っていました。
 
クリス 気付いたら20年ですか! だいぶ長いですね(笑)。でも、業界歴20年の幅広い現場経験やノウハウがあるからこそ、さまざまな利用者さんの状況に対応できるのでしょうし、利用者さんとご家族の方々も安心感が違いますね!