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税金が身近な環境で育つ
阿泉 私は農家に生まれ、子どもの頃から税金が身近な存在でした。というのも、先祖代々からの土地で農業を営んでいると、固定資産税や将来の相続税の不安が頭から離れなくなるからです。土地を持っているので傍目からは「裕福だ」と思われたかもしれませんが、実は農業を営めば必ずお金が儲かるわけではありません。毎年の得られる収入より家を維持するための税金支出のほうが多い状況で苦労する両親の姿を見て育ったんです。
阿部 なるほど。土地がむしろ負の資産になる可能性があるわけですね。
阿泉 おっしゃるとおりです。しかも家族が亡くなると到底払えない額の相続税が家族にのしかかってきます。資産を持っていることが経済的にマイナスになると支えあって生きてきた人の愛情をむしばんでいくことにもなりかねない。税金を払うために大切に維持してきた土地を売らざるを得ない状況になると、家族のつながりもバラバラになってしまうかもしれないですからね。
阿部 確かにそうやって考えると、資産があることでつらい思いをするケースも多そうですね。でも、阿泉代表がそのような現実に気付いたのはいつ頃からなのでしょう。
阿泉 中学生の頃には税金の存在を意識していました。そして、お金の悩みを円満に解決できる税理士を目指そうと決めたんです。ただ、それは税金に対するネガティブな印象から選んだ道でした。税理士の仕事を通じて社会に貢献し、楽しみながら仕事をしよう! というポジティブな気持ちに変換できたのは大人になってからでしたね。