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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

挑戦を続けて事業を拡大
タクシー業界の風雲児

 

時代の流れに合わせて巧みに事業を拡大

 
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狩野 珊瑚グループがどのような会社で構成されているのか詳しく教えていただきたいです。
 
山根 当グループは珊瑚交通、SSK交通、國際タクシー、珊瑚タクシー、珊瑚自動車の5社が集まったグループで、いずれもタクシー事業を営んでいます。2005年に同級生と珊瑚交通を立ち上げ、2008年には新たな営業所を開設して車両も80台まで増やしました。その後、2011年にSSK交通、2013年に國際タクシー、2015年に珊瑚タクシーを買収し、2021年には自社であらたに珊瑚自動車を設立しています。現在は東大阪市にグループの拠点を置き、主に大阪市内でタクシーを走らせているところです。
 
狩野 着実に会社の規模を広げていかれたのですね。大阪市外に拠点を置きつつ、タクシー自体は大阪市内で稼働させているのはなぜでしょう。
 
山根 土地代の関係もあって拠点は郊外に置いているんです。しかし、タクシーのニーズはやはり市内のほうが多いので、お客様をお乗せする機会が豊富な大阪市を中心にタクシーを走らせているわけです。
 
狩野 なるほど。理に適った運営をしているわけだ。街中には、一般の方が利用する車両以外にも、特色のあるタクシーがありますよね。
 
山根 タクシーといえば、送迎、近距離・長距離での移動といった場面で使うことが多いでしょう。弊社ではそうした一般的な目的で利用するタクシー以外にも、さまざまな種類の車両を用意してニーズに応えています。多人数で利用可能なジャンボタクシー、空港に向かう専用車、各地域でのハイヤー、介護タクシーなど、用途に合わせてお客様に選んでいただけます。
 
狩野 幅広いニーズに対応しながら業界内でいち早く配車アプリを導入するなど、常に先端を行く取り組みを実践されてきたんですね。素晴らしいです! それにしても、これだけの規模にグループを成長させたのはすごいですね。
 
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山根 ありがとうございます。珊瑚交通を立ち上げたとき、設立10年で100台の車両を持つ企業にしたいと考えていました。その当時は業界内の規制が今ほど厳しくなく、自由に新しい会社を立ち上げられたのですが、時代とともに難しくなりましてね。事業を拡大するには他社を買収するのが最善手でした。そこで弊社から買収を持ちかけたり、先方から話が舞い込んだりしていく中でグループ化を進めたんです。今でも当グループの傘下に入りたいとお話をいただくこともあるんですよ。