狩野　タクシー会社を運営する珊瑚グループの山根代表、まずはグループの沿革から教えてもらえますか？
 
山根　大阪府門真市で、同級生たちと3人で事業をスタートしました。当時のタクシーは運転が荒かったり、乗務員の態度も良くなかったりと散々で、自分たちで業界に風穴を開けたいという思いがあったんです。起業当時、全員が35歳だったこと、「きれいな海でこそ珊瑚は育つ」との意味も込めて珊瑚交通と名付けました。当初は営業車両が10台ほどでしたが、6年ほど経ってから他社を買収するなど事業を拡大し、現在は5企業・従業員約600名のグループにまで成長しました。
 
狩野　すごい躍進だ！　社名を名付けた経緯もユニークです。従業員の数だけで、会社の規模がよくわかりますよ。
 
山根　起業した頃から地域の雇用促進を推し進めてきて、現在も人材募集には力を入れています。昔は車を走らせるだけで成果を上げられましたが、今はそれだけでは足りません。お客様のニーズを汲み取り、質の高いサービスとして提供できる人材を求めています。今や当たり前に普及しているタクシー配車アプリも初期の段階から導入していました。アプリを通じてお客様に評価していただければ乗務員の収入にも反映できますし、夢のある勤務環境だと思いますよ。