B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

水耕栽培の発芽にんにくで
障がい者の暮らしを支援

 

水耕栽培の発芽にんにくと加工食品を販売

 
glay-s1top.jpg
鶴久 事業を通じて地域貢献を目指されている、ここいの株式会社さん。事業内容についてお聞かせください。
 
足立 弊社の柱は、先ほどもお話に出た就労継続支援B型事業所・くらしの成の運営で、事業所では、にんにくの水耕栽培やにんにく加工品の製造をしています。また、私はサッカー指導者のライセンスを持っているんですよ。この資格と人脈を生かして指導者の派遣やサッカーアパレル事業も展開しています。福祉・農業・食品工業・スポーツ・人材とジャンルを横断した事業を進めている点が弊社の大きな特徴で、多くの方の支えに感謝するばかりです。
 
鶴久 実に幅広い事業を手がけているわけだ。福祉事業としてにんにくに着目した理由も知りたいですね。
 
足立 私は、プロを目指し大学までサッカーに打ち込んでいました。この経験から、鉄分や亜鉛を豊富に含む発芽にんにくはアスリートの体づくりに欠かせないものだと気付いたんです。また、にんにくはがんを予防するデザイナーフーズと呼ばれ注目を浴びているんですよ。それで、今の事業に発芽にんにくの栽培を取り入れました。栽培方法に工夫を凝らしているので、栄養も豊富で、においも残りづらく、お腹も壊しませんよ。
 
glay-s1top.jpg
鶴久 にんにくにがんを防ぐ効果があるとは知りませんでした。商品名は「にんにくぐらし」と言うそうですね。
 
足立 はい。弊社のにんにくぐらしは手作業で水耕栽培をしています。無農薬で安心・安全、にんにく独特のにおいが残りにくく、芽も根も丸ごと食べられるので食品ロスを抑えられるんです。栄養素は一般的なにんにくと比較し鉄分が9倍、カルシウムを8倍も含有しており、GABAは発芽玄米の14倍も含んでいます。
 
鶴久 それは素晴らしいですね。アスリートだけでなく一般の方も見逃せない健康食品だと思います。
 
足立 鉄分が不足しがちな女性と子どもには特におすすめです。どなたでも気軽に召し上がることができるよう、パック詰めに加え加工食品もラインアップしています。例えば「スプラウトガーリックパウダー」はトースト・パスタ・ステーキなどさまざまな料理にひと振りするだけでにんにくの栄養を摂取できる調味料です。また、「匠の黒にんにく」は皮がないのでそのまま召し上がることができ、まるでフルーツのような甘酸っぱい食感が楽しめますよ。