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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

店舗とECサイト両輪で
徳島を訴求する総合商社

 

徳島の味を活かしたユニークな商品たち

 
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タージン 鳴門屋さんは総合商社とおうかがいしました。具体的にはどのような事業を行っているのですか?
 
川端 徳島の農産物や特産物を加工して、実店舗やECサイト「鳴門屋ストア」で販売しています。生産地とのやり取りや商品開発、製造、プロセスイノベーションも行っていますよ。実は弊社の原点は「たこ焼き」でして。私は大阪出身ですから、たこ焼きから始めてみようと思ったんです(笑)。
 
タージン 確かに、大阪=たこ焼きですね(笑)。そこに、どのように徳島を絡ませたのでしょう?
 
川端 一般的にたこ焼きといえばソースですよね。「たこやき鳴門屋」では、鳴門の鯛塩を使った「鯛塩味」が一番人気です。大阪と徳島の名物をかけ合わせれば、相乗効果が生まれると思っての試みでした。おかげさまで好評なんですよ! ほかに看板商品としておすすめなのが「みんなの!なるとン」です。今日はタージンさんに食べていただきたくてご用意したので、ぜひお召し上がりください!
 
タージン お言葉に甘えていただきます! おぉっ、噛むとグミのような食感、そして塩分がじわーっと出てきます。ドライトマトの甘さと塩のしょっぱさのバランスが絶妙でおいしいです。看板商品というのも納得です!
 
川端 ありがとうございます。おっしゃる通り、塩分が後から出てくるのがポイントです。実はこれは、出荷できない規格外のトマトを加工してドライフルーツ化し、徳島産のすだち塩をまぶしたものなんです。甘くておいしいうえに熱中症対策に役立ちますし、野菜嫌いの方からも「おいしい」というお言葉をよくいただきます。鳴門屋ストアでも人気商品で、全国にファンが広がりつつありますね。
 
glay-s1top.jpg “徳島のええもん”を全国に提供!
“徳島のええもん”を全国に提供!
タージン 健康に良くておいしいなんて、一石二鳥ですね。今年の夏も暑くなるだろうから、需要も多くなることでしょう。
 
川端 ほかにも、鳴門屋麺や花茶、チップス、プリン、あわ焼きなど、どれも徳島の農産物を加工した自信作です! 廃棄される運命にある農産物も、加工すれば魅力的な商品に生まれ変わるんです。今の時代、SDGsや食品ロスといった言葉を耳にしますよね。私はこの状況を追い風に、徳島の味を全国各地に届けたいと思っています。
 
タージン 昨今、食品ロスは大きな問題となっています。せっかく育てた農産物を廃棄しなければならなくなると、生産者さんは心を痛めるでしょう。それが新たな価値をつけて商品となれば、良いこと尽くしですね。