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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

三重県ブランドの作物で 地域の活性化に貢献!
北村農園 代表 北村勝

 
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インタビュアー 小倉隆史(サッカー元日本代表)
小倉 三重県伊勢市で農業を営む北村農園さん。私も三重県出身なので、本日は北村代表にお話をうかがえるのを楽しみにしていました。さっそく、北村代表が就農するまでの歩みを教えてください。
 
北村 私はもともと農業高校の教師として、30年間、農業の知識や技術を生徒たちに教えていました。そして52歳のときに教師を辞め、伊勢市の市議会議員になったんです。実家が兼業農家だった私は、「なんとかしてこの地域の農業を活性化したい」と考えていたものの、議員一人の力では限界を感じていましてね。それで思案の末、北村農園をスタートさせたんです。現在は、市議会議員と生産者の二刀流で活動しています。
 
小倉 北村代表は小さい頃から現在に至るまで、農業と関わりを持ち続けてこられたのですね。それにしても、市議会議員と生産者の二足の草鞋で活動されているとは驚きましたよ。大変なことも多かったでしょうね。
 
北村 そうですね。最初はボランティアの方々を募り、ご協力をいただきながら自分たちの手で耕作しました。現在は伊勢神宮のお膝元で、9haの農地にて水稲、果樹、緑肥植物などの農作物を育てているんです。
 
小倉 とても広大な農地ですね! そんな北村農園さんでは、何をメインに栽培されているのでしょうか?
 
北村 栽培面積は少ないものの、伊勢神宮ゆかりの神の米「伊勢ひかり」をメインに農薬を使用せずに栽培しています。また、「伊勢ひかり」以外にも特別栽培米のコシヒカリを、減農薬と化学肥料の使用を抑えた有機栽培にこだわった安心・安全なお米として丹精込めてつくっているんです。果物ですと、シャインマスカットの生産も行っていますよ。
 
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小倉 「伊勢ひかり」、とても縁起が良さそうなネーミングで、贈り物にも喜ばれそうです。手間ひまをかけ、こだわりを持って作物を育てておられるんですね。
 
北村 はい。また、当園ではただ作物を育てているだけではなく、この辺りで増加している耕作放棄地をひまわり畑にしたり、コスモス畑にしたりと伊勢市の景観形成活動を通じて地域活性化に貢献しています。花が満開になる季節には、ぜひ写真スポットやお散歩コースとして楽しんでいただけたら嬉しいですね。