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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

業界60年の確かな技術で
さまざまな金属や樹脂を加工

 

自社商品の開発と製造にも挑戦していく

 
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宍戸 お話をうかがって中田社長の仕事に対する思いが良くわかりました。これからの目標についても、ぜひ教えてください。
 
中田 今後は自社商品の開発と製造により力を入れていきたいですね。弊社には長年培ってきた素材加工の経験があるので、そのノウハウを活かして新しい製品を開発し、多くの方々の生活をより便利にしていきたいと考えています。
 
宍戸 それは素晴らしい。中田社長の技術と知識があれば、きっと素晴らしい商品ができると思いますよ。自社商品はすでに何か開発されているんですか?
 
中田 はい。現在弊社では、圧縮機能付きゴミ箱「プラゴミ ペッちゃん子」という商品を開発し、製造を行っています。この商品はごみ箱上部に圧縮板とレバーが付いていて、レバーを引いて圧縮板を押し込むことで、手を汚すことなくごみ箱内部のごみを圧縮することができるんです。圧縮するごみの種類によっては、200Lのドラム缶一個分のごみを、70Lのごみ袋一つ分ほどの容量にまで圧縮することが可能なんですよ。圧縮はすべて手作業で行えるので電源は不要ですし、大きな力を加えなくても圧縮できる仕組みなので、女性の方でも気軽にご使用いただけます。また、防臭や除菌効果を持つとされる素材を使用しているため、嫌な臭いや菌の繁殖などを防ぐことも期待できるんです。
 
宍戸 まさに、製品を使う人のことを大事に考える中田社長らしい工夫がたくさん取り入れられているんですね。生活を便利にするだけではなく、地球環境にも配慮された良い商品だと思いますよ。「ぺっちゃん子」というかわいいネーミングも愛着が湧きますね(笑)。
 
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中田 ありがとうございます(笑)。私はただ便利な製品をつくるのではなく、地球環境や社会にとって役立つものづくりをしていきたいですね。そのような製品をつくり続けることこそ、多くの方々から愛される会社になるために必要なことだと思いますし、私はそのうえで、この会社を100年以上続く会社にしていきたいと考えているんです。そして、これからもたくさんの方々の生活を支えるような良い製品をつくり続けていきたいと思います。
 
宍戸 本当に素敵な目標ですね。長年の経験とノウハウを活かし、今もなおより良い製品を目指して工夫を続けておられるのは、技術でありながらも芸術にも近い感覚なのではないかと思います。これからも素晴らしい製品をつくり続けていってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
どんなにつくるのが難しい製品でも、挑戦して完成させることができた時の達成感。そして、より良い製品をつくることでお客様に喜んでいただけること。それこそが、私にとっての何よりの楽しみです。
(中田利彦)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社富士精器
■ 本社 〒350-1314 埼玉県狭山市大字加佐志539-1
■ 事業内容 精密機械部品の加工・製造
■ 設立 昭和49年10月
■ 従業員数 8名
■ ホームページ https://k-fujiseiki.co.jp
■ YouTube https://www.youtube.com/watch?v=MrhIF_05I4I (圧縮機能付きゴミ箱 ぺっちゃん子紹介動画)