石黒　たくさんの経験を積んで日本へ戻ってきた鈴木さん。現在の法律事務所Lux Linxsさんでは、どのような方を対象に仕事をされているんですか。
 
鈴木　規模の大小を問わず、法人、個人、どちらのご依頼にも応じています。中でも多いのは、新しくビジネスを始める方や、何かに挑戦される方の支援です。また、それとは対照的に、日本の伝統産業の行く末を守る仕事や、事業承継のお手伝いもしています。
 
石黒　依頼者さんに何か特徴はありますか？
 
鈴木　ご相談に来られる方は、半数以上が女性です。ネイルサロンの経営や家業の承継など、内容は多岐にわたります。経営に伴い難しい交渉事も出てくるので、依頼者様が心細いようでしたら、私も現地まで一緒に同行することもありますよ。
 
石黒　それは助かるでしょうね。弁護士の先生というより、世話焼きのマネージャーさんみたいな感じがします。
 
鈴木　まさにそうですね。一般的に弁護士と依頼者は上下の関係でイメージされがちですが、私は対等な関係でいたいです。どんな課題に対しても、まず相手の立場に立って考え、頑張ろうとしている依頼者様に寄り添うスタンスを大事にしています。だから、実際にビジネスの現場を見るために全国どこにでも出向きますし、必要とあらば、商品の見本市に同行してビラ配りでも何でも手伝います。イベントで弁護士の名刺を渡すと、「何で？」という顔をされることもありますね（笑）。
 
石黒　鈴木さんと話していると、弁護士に対するイメージがどんどん刷新されていきますよ。鈴木さんは青年実業家のようなルックスで、オシャレでカッコいいです。そういう弁護士さんがいろんな人を助けている姿は、子どもにとっても憧れの対象になるし、夢を持ってもらえるんじゃないかなと思います。ぜひ、そんな存在になってほしいですね。