高3の夏、音楽活動から弁護士志望へ
鈴木 そうなんです! ドラムを演奏していましたので、石黒さんの旦那さんの真矢さんがとても好きなんですよ。今日、こうして石黒さんとお会いできることに、ご縁を感じております!
石黒 わぁ、それは夫も喜ぶと思います(笑)! 今日はよろしくお願いします。バンドマンから弁護士さんへ、どんな軌跡を辿ったのか、鈴木さんの歩みに興味が湧いてきました。
鈴木 高校3年生の夏までは、音楽で食べていこうと本気で考えていました。自分たちの音楽の力で社会を明るくするんだと一所懸命でした。勉強は大嫌いで、ドラムの練習ばかりしていましたね。でも、高3の夏休みになると、進路について考えるようになりました。そんなとき、実家の本棚の奥に古い法律書を偶然見つけました。手に取ってみると、それは父が昔に司法試験の勉強で使っていた本だったんです。その後、父から、弁護士になりたかったが夢を叶えられなかったと聞きました。そのことをきっかけに、気付いたんです。音楽は素晴らしいけれど、弁護士も広く人や社会を幸せにできる仕事ではないかと。そこで、弁護士になろうと決意して、高3の夏から大学受験の勉強を開始しました。この期間が、人生で一番勉強をした時期です。そして、猛勉強の末に、運良く大学に合格することができました。その後、司法試験を経て、弁護士になったという経緯です。
石黒 高3の夏に決心してからの目標を実現する力は本当にすごいですね! 決して運だけでは達成できないことだと思います。