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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多角的事業で人をつなげ
インクルーシブを推進

 

障がいの有無に関係なく、理解し合える社会

 
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矢部 ここまでのお話をうかがって、野寄代表が行う取り組みはいずれも前向きでポジティブな印象を受けました。障がいを持っているからといってあれこれ自分本位で手を差し伸べたり、距離を置いたりするのではなく、やはりあくまでも自然に接することが大事なのではないでしょうか。
 
野寄 そうですね。私自身、身近に母の存在があったからこそ、自然と接することができるようになったのだと思います。でも、何度も言うように、人と接するうえで障がいの有無は関係ありません。障がいを持っていようがいまいが、みんなそれぞれに個性がありますよね。得意なことや不得意なこと、相性が合う合わないなど、何かしら必ずあるものだと思います。その中で、それぞれの長所を持ち寄り、短所を補い合って、良い仕事ができることが理想ですね。
 
矢部 それは素敵なお考えですね! インクルーシブ社会の実現に向けてさらに取り組んでいきたいこともぜひ教えてください。
 
野寄 例えば、障がいを持つ子どもたちの親御さんはもちろん、その子どもの兄弟や家族に集まっていただき、そのご家族それぞれの相互理解を深めたり、心のケアを行ったりできるようなイベントなども開催していきたいですね。というのも、どうしても親御さんは障がいを持つ子どもを優先して面倒を見ることになり、その子の兄弟がかまってもらえずふさぎ込んでしまうというケースもよくあるんです。
 
矢部 ああ、確かに、どうしても親御さんはハンデを持つ子どもを助けたいと思うでしょう。でも、その子の兄弟、しかも小さな子どもだとなおさら「どうして自分はかまってくれないんだろう」「兄弟ばかりずるい」という感情を抱いてしまうかもしれませんね。
 
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野寄 逆に、自分の障がいのせいで、親や子ども、兄弟家族に迷惑をかけていないか不安に思っているケースもありますからね。私も、母が障がい者になったことで生活様式や人生プランを大きく変える必要があり、汗をかいたものです。でも、私がやりたいことを制限することで、母に「自分の障がいのせい」だなんて絶対に感じてほしくなかったので、日々の家計や将来のため、バレないようにひたすら働きましたよ(笑)。必死の毎日になることで、いろんな人の支えや優しさと厳しさにも触れ、感謝の気持ちをもって日々を生きる大切さに気付かされましたね。さまざまなケースがあるものの、家族みんなで集まれる場所をつくることで、ほかの家族との意見交換や情報共有もできますし、互いに理解を深めて安心できるようなコミュニティもつくれると考えています。
 
矢部 その姿勢は本当に素晴らしいですよ。野寄代表が掲げる目標を、世の中の多くの人々にもっともっと身近に感じていただきたいと思います。これからも、より良い社会を形づくるためにぜひ頑張ってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事は、結果を出すことで、自分がどれだけ役に立ったのかを測ることができる点が楽しいですね。これからも人には優しく自分にはおもしろく生涯現役で、常に感謝の気持ちをもって仕事を楽しんでいきます。
(野寄聖統)
 
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