B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

足場の匠は仕事が趣味!
スタッフと一緒に成長

 

図面通りでないのは、顧客に寄り添うから

 
glay-s1top.jpg
千葉 足場職人になって2年での独立は早いとは思いませんでしたか?
 
松原 一般的には早いかもしれません。ただ、単管足場という鉄パイプを組み合わせて建てるタイプの足場工事は、誰からも文句を言われないくらいの自信があったんです。ですから最初の事業の主軸をそこに置くことで、独立を果たせました。足場架設は何十種類もあるので、新しい仕事が入るたびに自分流に研鑽を積み、試行錯誤しながら技術を磨き、ノウハウを蓄積してきたんです。
 
千葉 松原社長の独立心と向上心の強さを感じますね! どんなことを考えながら足場を組んでおられるのでしょう。
 
松原 どうしたらお客様に喜んでもらえるか、ですね。突き詰めたところ、「いかに現場職人たちが施工しやすく安全な足場を組むか」に行き着きました。一般住宅などは足場のパターンが決まっています。しかし、大きな現場になるほど正解はありません。だからこそ、単なる図面通りの完工がすべてではないことに気付いたんです。
 
千葉 えっ、そうなんですか? 最初の図面通りに進めないと、作業効率が悪くなりそうなイメージがあります。
 
松原 当然、悪くなります。現場では、図面にあったものがなかったり逆にないものがあったりと、いろいろと行き違いが出てきますからね。しかし、図面と現場が違うのに予定通りに進めるのは、お客様のためになりません。効率は悪いかもしれませんが、立ち止まってお客様と相談しながら柔軟に施工していくように心がけています。
 
glay-s1top.jpg
千葉 資材や工期にも影響が出るでしょうから、大きな決断ですよね! 顧客ファーストを徹底している、御社の経営理念がよくわかりました。
 
松原 足場の組み方は、職人のセンスや哲学によって十人十色です。弊社の場合は、図面通りは当たり前、それ以上の図面にない部分を配慮した、他社がやらない独自の施工にこだわっています。
 
千葉 言い換えれば、他社が敬遠するような仕事もお引き受けになると?
 
松原 もちろんです! 他社が避けるような難題こそ、心の奥を燃え立たせてくれますからね(笑)。「また頼むよ」とお客様から言っていただけるよう尽力しています。
 
千葉 高いハードルこそ燃えるとは、まさにアスリート脳ですね(笑)。