B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

革製品の魅力を伝える
レザークラフトのプロ

 

革に惚れ込み50年の熟練の革職人

 
glay-s1top.jpg
矢内 実はこの工房には自販機も設置しているんですよ。小銭入れ、ペンケース、ブレスレッドなど21種類の革小物を600円で販売しています。
 
石黒 革小物の販売機ですか!? 他では見たことがないですし、珍しい試みですね!
 
矢内 革製品の素晴らしさをたくさんの方々に知ってもらいたいですし、やってみたらおもしろいかなぁと思ったんです(笑)。お近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄っていただきたいですね。
 
石黒 革製品が600円で手に入るなら、やってみたいと思う方も多いと思います! そこまで革製品に情熱を注ぐ矢内代表が、その素晴らしさに目覚めたきっかけは何だったんですか?
 
矢内 中学校3年生のときに、テレビで西部劇を見たことがきっかけです。カウボーイが着る革のかっこよさに魅了され、特に、カービングという、革に模様が彫刻されている技術に衝撃を受けました。それで両親に「工具を買ってほしい」とねだったくらいです。そのときに革に惚れ込んで、もう50年近いですよ。
 
石黒 それだけ長く情熱を捧げてきたとは、生粋の革好きですね! その後、どのような歩みを経て工房開くことになったんでしょう。
 
矢内 親が工務店を営んでいたので、学業修了後は私も自然な流れで建築関係の仕事に就きました。建築士の資格も取得し、主に設計に携わっていたんです。その傍ら、革には趣味として触れ続け、8年前の2014年に脱サラして、この工房を立ち上げたんです。
 
glay-s1top.jpg
石黒 建築士の資格を持つレザー職人、あまり耳にしない異色な肩書ですよね。
 
矢内 確かに、そうかもしれません。ただ、建築士の仕事は、建物全体の設計・デザインを担当します。 革からバッグなどを製作する際も、同じように、まずは設計を行うので、建築士時代に培った経験が生かされていると感じますね。
 
石黒 なるほど。建築士としての経験も豊富な矢内代表から、直々に革の魅力や楽しさを教えてもらえるのが、レザー工房ヤナイさんの革教室の売りですね。単なるカルチャースクールとは違う技術やノウハウが学べそうです!