狩野　先ほど工場を見せていただいたときに、年配の方が多く働いているなあという印象を受けました。
 
石田　お察しの通り、業界全体が高齢化しています。もっと若手を増やし、この業界を活性化させたいと考えています。
 
狩野　今後、石田鉄工所さんが求める人材像を教えていただけますか。
 
石田　一番大切なことは、やる気だと考えています。やる気があれば、未経験でも大歓迎です。ちなみに、最近入社した20代の社員も、業界未経験で入社してきました。即戦力にならなくてもいいんです。必要な技術の習得や資格取得については、しっかりとサポートしていきますから、心配せずに飛び込んできてほしいですね。昔は「目で見て学べ」と言われ、見よう見真似で技術を習得したものです。でも今は、そういう時代ではないですよね。一つひとつ、細かく丁寧に工程を教えていますよ。しっかり技術を継承してもらい、「石田チルドレン」をたくさん養成していきたいです（笑）。
 
狩野　それは楽しみだ（笑）。会社としては、どんな目標を持っておられますか？
 
石田　メーカーとしての地位を確立したいです。「タンクメーカー」なら石田鉄工所、と言われるようになりたいですね。ただ、専門性を高めつつも、チャレンジ精神は失いたくないと思っています。今後は、薄い金属板を扱う板金業にもチャレンジしていきたいですね。
 
狩野　専門性と汎用性、両方を兼ね備えた会社か。素敵ですね。