亀山　それでは、詳しい事業内容を教えてください。
 
礒部　段ボールを製造する工場向けに排水処理設備の設計・施工およびメンテナンスと、排水処理用薬品の製造や販売などを行っています。工場から排出される水を処理し、自然環境に影響のないレベルにまで汚れを取り除いて流すためのシステムは、北海道から九州・沖縄まで全国各地の工場で施工を行い、400以上の導入実績があります。
 
亀山　すごい数だなぁ！　SDGsという言葉が世間に浸透していますから、持続可能な社会の実現に向け、今後もさらにニーズは増えるでしょうね。最近だと中国にあった工場が日本に拠点を移すなどしていますし、そういった工場での設備投資も始まるんじゃないでしょうか。
 
礒部　そうなんです。実際にお問い合わせも増えてきましたね。そんな時代の流れもあり、ディンクは2021年に排水処理設備事業に特化した専門業者となりました。
 
亀山　それまでに着々とその準備されてきたわけだ。先見の明がすごいですね。2022年には新しいサービスも開始したとうかがっています。そちらについても教えてください。
 
礒部　DIANO SHIELD（ディアノシールド）という特殊なライニング塗装の施工サービスです。自衛隊の設備にも採用されているポリウレアという樹脂化合物の素材を用いており、排水処理用のタンクや配管などに吹き付けるとその表面に強固な膜を張り、水漏れを防止したり、設備の劣化を抑えたりできるんです。防水性、耐摩耗性、耐腐食性、耐熱性、耐候性、防爆性という6つの耐性に優れており、あらゆるダメージから設備を守れますよ！
 
亀山　塗装によって設備の耐久性を向上させられるなんて、すごいですね。どんな素材に塗装できるんでしょう？