有限会社エス・ジェイスポーツの代表取締役社長・柳亨氏は、体育指導歴30年以上の大ベテラン。子どもの笑顔を大切に考え、取り組んできた。「自分がテンションを上げれば、子どももやる気になってくれる」をモットーに、指導の際は積極的に子どもの名前を呼んで褒める。褒めて褒めて、その中に修正点も入れてあげると、子どもの成長がより促進するという。スポーツを通した人材育成で社会に貢献する柳社長の情熱に触れた。
大怪我を乗り越え、30年以上のキャリア
柳 はい、子ども達への指導を事業として行っています。私はこの会社に就職し、30年以上になります。
水野 大ベテランでいらっしゃるんですね! 柳社長は、どのようなきっかけでこの業界へ?
柳 私はもともと体育教師になりたかったんです。中学時代の恩師、水泳部顧問の先生の指導、影響を受け、教職に憧れを持ちました。その後、高校大学ではレスリングに打ち込み、卒業前に内定も決まっていたのですが、アルバイト中に大事故に遭いまして・・・。一命は取り留めたものの、怪我が深刻で、想定していた将来も絶たれてしまったんです。
水野 大事故ですか!? 命に関わるって、どんな事故だったのでしょう・・・?
柳 ビル建築の足場が5階から2枚落ちてきて、頭と肩部に損傷を受けたんです。気付いたら病院でした。内定が出ていた教師の仕事を泣く泣くお断りし、複数回の手術、リハビリを経て社会復帰に至り、その際に弊社から誘いを受けたんです。私の人生を救ってくれたことに、今も深く感謝しています。