B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

野菜販売をサポートし
フードロスを減らす

 

野菜本来の魅力を引き出し、アピールする!

 
glay-s1top.jpg
嶋 一度は離れた野菜販売の世界にご夫婦で再びチャレンジし、今や順調に軌道に乗っておられる山下商店さん。今後の展開は、どのように考えておられますか?
 
山下(和) 紆余曲折を経て大好きな業界で働くことができ、とても充実しています。特に野菜の鮮度や味についてお客様からお褒めの言葉をいただいたときは、本当に嬉しいです。今は完全に委託販売で、販売する野菜やレイアウトもすべてお任せいただいております。今まで地域野菜は直売所に行って購入、もしくは生産者さんから直接買う、という選択肢しかありませんでした。私たちは、地域の野菜がその土地でより多くのお客様に消費されるよう、皆さんが普段利用されるさまざまな店舗様で販売し、地域の活性化につながるようお役に立ちたいと思っています。
 
嶋 直営のお店なら、好きな野菜を好きなレイアウトで並べることもできますね。お客さんも楽しく買い物できるスペースになりそうだ。
 
山下(和) 生産者さんも高齢化と後継者不足により年々減少しております。2019年9月、千葉県に直撃した台風15号で、廃業された生産者さんもたくさんいらっしゃいます。苦難に直面しながら負けずに一生懸命に生産してくださっている生産者さん、新たに就農してくださる生産者さんを積極的に応援したいですね。
 
山下(美) 生産者さんが生産から販売まで行うのはとても大変なので、当店がお力になれればと考えています。そのために私たちができることの一つが、売り方の工夫です。常識にとらわれず、野菜の魅力を伝えていきます。
 
 「常識にとらわれない」ですか、おもしろそうですね。
 
山下(美) 以前、大き過ぎて規格外扱いとなったサツマイモを、2kgの大袋で販売したことがあります。一般のスーパーではそんな大きなパックであまり販売しないものの、詰め方などに工夫して挑戦しました。
 
glay-s1top.jpg
山下(和) 量が多過ぎるうえ形も良くないと、スーパーでは常識外の商品と捉えられます。でも価格はお安いですし、切って食べるなら見た目はそれほど気にならないはず。かなりお得だと思います。その点をご理解くださる方が増えてきているので、商品がしっかりと定着しつつあります。
 
 そうやって売り方をひと工夫するだけで、野菜の流通の仕方も良い方向に変化していくかもしれませんね。
 
山下(和) ええ、そう願っています。私たちの新しい取り組みが、生産者さん、企業さん、消費者の方々、みなさんの幸せにつながっていくことを信じて、挑戦を続けていきます。
 
 素敵です。最初は小さかった輪が二重三重となって広がるように、山下商店さんのお取り組みをより多くの人に知ってもらいたいですね。そして、社会全体の野菜販売の在り方もより良く変わっていってほしいです。これからもご夫婦で力を合わせて、頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事をする中では、ときにはつらいこともあります。でも、決してくじけず、自分の中にある意思を貫くことが大切です。そうすれば、楽しみも得られますよ。
(山下和宏)
 
 :: 店舗概要 :: 
  ■ 店舗名 山下商店
■ 所在地 〒292-0056 千葉県木更津市清見台東1-11-3
■ 事業内容 野菜・果物販売
■ 創業 平成30年6月
■ 従業員数 2名
■ ホームページ https://r.goope.jp/yamashitashoten