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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

野菜販売をサポートし フードロスを減らす
山下商店 代表 山下和宏

 
プロフィール 千葉県出身。ミニスーパーを経営する家に生まれ、自らも家業を手伝うも、経営難に陥り廃業。その後はコンビニエンスストアの夜勤や、病院などへの食材配達、タクシードライバーを経験する。その後、ホームセンターから産直コーナーのサポートを頼まれたことをきっかけに、再び青果業界へ戻り、現在は野菜販売を手がけ、フードロスの改善にも努めている。【ホームページ
 
 
 
千葉県木更津市から、新鮮な野菜や果物を販売している山下商店。山下和宏代表は木更津市公設地方卸売場で木更津市周辺の生産者が生産した、旬のものを仕入れ、良心価格で提供している。その取り組みは生産者と企業をつなぐ仲立ちの役割も果たしているという。さらに注目すべきは、販売スタイルが、フードロス問題の解決策を指し示していることだ。見た目だけで野菜の価値を判断してきた社会の問題点を見直すヒントが、ここにある。
 
 
 

夫婦二人三脚で地元のおいしい野菜を紹介

 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
嶋 木更津市で野菜販売を手がけておられる山下商店さん。今回は、山下代表と奥様の美穂さんにお話をうかがいます。まず、これまでの経緯からお聞かせいただけますか。
 
山下(和) もともと実家がミニスーパーを経営していて、私も手伝っていました。しかし、時代の波に押され閉店しまして。その後はコンビニスタッフやタクシードライバーとして働いていたものの、「野菜を売る仕事に再チャレンジしたい」と強く思っていたんです。
 
山下(美) そんな折、大手ホームセンターさんから、産直コーナー開設を手伝ってほしいとお声がけいただいたんです。地元の木更津周辺で採れた野菜を販売し始め、気が付いたらコンビニなどの取り引き先も増えて忙しくなっていました。
 
 昔と違い、今の生産者さんはいろいろな販売ルートを利用していると聞きました。山下商店さんもその一つということですか?
 
山下(和) おっしゃる通りです。房総半島も含め、千葉県はおいしい野菜がたくさん採れる場所です。その魅力を、県内外の方々に知っていただきたいと思っています。その時期にしか採れない旬のものを、お届けしているんです。妻と一緒に、職人のような感覚で心を込めて、野菜の魅力を最大限に引き出した販売方法を試行錯誤する日々です。