B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

顧客との対話を大切に 鮮魚の目利きが対応する
有限会社おくい水産 代表取締役 篠原郁夫

 
プロフィール 鮮魚市場で仲卸を手がけるなど、鮮魚や海産物を扱うこと30年以上の経歴を持つ。その目利きの力を活かし、スーパーでは扱わないような希少な商品を多数取り扱う、(有)おくい水産を設立した。顧客との対話を大切にした「昔ながらの魚屋さん」スタイルが評判を呼び、他県からの来客も相次ぐ。ホームページでのオンラインショップも展開し、全国からの取り寄せ注文にも柔軟に対応している。【ホームページ
 
 
 
明治以降、日本人の食生活は肉中心になり、魚離れが著しいといわれている。魚のさばき方や調理法がわからない若者が増え、加工される前の魚の姿をまったくイメージできない子どももいるという。そんな中、あえて「昔ながらの魚屋さん」スタイルを貫き、他府県から顧客がわざわざ訪れるほどの人気を誇るのが、埼玉県にある有限会社おくい水産だ。代表取締役の篠原郁夫氏から、仕事へのこだわりについて詳しくうかがった。
 
 
 

業界歴30年のプロの目利きで取りそろえた商品

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 埼玉県にあるおくい水産さんにお邪魔しています。いやぁ、昔ながらのお魚屋さんといった雰囲気で素敵です! 私もよく家で魚を使った料理をするので、今日は楽しみにしてきました。こうして見ているだけでも、魚の種類が豊富で、目移りしちゃいます!
 
篠原 ありがとうございます。最近は、スーパーで魚を購入されるお客様が多くなったので、私たちのような魚屋は少なくなりました。ただ、私はもともと市場で仲卸しの仕事をしていた経験もあり、かれこれ30年くらい魚や海産物を扱っています。ですから、その目利きも活かして、取り扱う商品には自信を持って提供していますよ。
 
矢部 大ベテランでいらっしゃるんですね。お客さんは、ご近所の方が多いんですか?
 
篠原 近所の方も来られますし、ホームページを見てわざわざ他県から来てくださる方もおられますよ。中には、20年近くご贔屓にしてくださるお客様もいらっしゃるので、本当にありがたい限りです。
 
矢部 20年ですか! それほど信頼されているということがよくわかるお話です。お魚といえば、やっぱり旬のものを楽しめるのも醍醐味です。海の食材って鮮度によってまったくおいしさが変わるので、篠原社長のように経験豊富な方に魚を目利きしてもらえたら安心して買うことができそうですよ。