鎮西　お話をうかがって、ロープアクセスの利点や、御社の安全に対する意識の高さと徹底した取り組みがよくわかりました。今後の目標なども、ぜひ教えてください。
 
富澤（悠）　まずはロープアクセスによる弊社の事業をより広く周知し、施工方法の選択肢として確立していきたいですね。先ほども言ったように、建設業界全体で見ると、利点や安全性が理解されずに受け入れていただけない現場もあり、まだまだ浸透しているとは言えません。ただ、ロープアクセスの魅力を発信しながらも、周りに押し付けることはせず、ほかの技術や施工方法との共存ができたらと思います。あくまでも選択肢の幅を広げることが理想です。
 
鎮西　ロープアクセスは本当に素晴らしい技術だと思いますし、今後、技術を担う新しい世代の人材も増えると嬉しいですよね。
 
富澤（純）　そうですね。近年は少子高齢化の影響や、いわゆる3Kのイメージもまだ根強いため、建設業界全体で高齢化が進んでいます。従来のネガティブなイメージを変え、若い世代から「かっこいい」「やってみたい」と思っていただける仕事にしていきたいですね。また、私自身も現場に出ることもありますし、建設業界で働く女性も増えてきていますので、これからますます女性が働きやすい環境をつくっていきたいと考えています。
 
鎮西　すごいですね！　お二人のお話を聞いていると、女性も活躍できて、若者も働いてみたいと思える業界になっていくのではと感じます。