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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

目標は「学習塾卒業」
自学自習を育む学習塾

 

勉強で得られる挑戦と改善の人間力

 
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狩野 いま-みらい塾さんでは、「さとり学習法」という独自の学習方法を広めているそうですね。
 
歌崎 さとり学習法は、絶対に2度と同じ間違いをしないための学習方法で、京大受験の勉強をしていた頃に編み出しました。当時、まず合格に必要な勉強量を日割り計算しましてね。1日22時間の勉強が必要とわかったんです。
 
狩野 22時間! 身体を壊しそうですが、本当に実行したのですか。
 
歌崎 自分でやると決めたことなのでやり抜きました。目が覚めた瞬間から勉強ができるように工夫もしましたね。2回ほど気を失ったこともあります(笑)。それを3ヶ月継続し、偏差値が40から70まで上昇したんです。勉強は、計画通りにこなせば難しくないと実感しましたよ。
 
狩野 すごい精神力だ。お話を聞いていると、いま-みらい塾さんは学習塾でありながら、人間力を高められる場という印象を受けます。
 
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歌崎 ありがとうございます。人間力で大切なのは、挑戦と改善だと考えます。例えば、数学には挑戦が非常に大事です。本当に多いのが、解く前から諦めてしまうケースで、チャレンジ精神の不足が原因だと考えています。「間違って良いから書いてみて」と助言すると、意外に解ける子が多いんですよ。ただし挑戦だけでは進展しないので、改善との組み合わせが大切です。だから、消しゴムは使わないようにと指導しています。間違いをなかったことにせず、自分の弱点を認識することが改善への近道です。
 
狩野 スポーツ界でも「挑戦しろ」と言いがちです。でも、挑戦だけなら簡単なんですよね。改善しないと同じ失敗を繰り返してしまう。挑戦と改善はセットですよね。さとり学習法も、この点に基づいていると思います。ところで、子ども主体の教育方針について、親御さんの理解は得られているのでしょうか。
 
歌崎 まさに、親御様の心を動かすことが大変です。塾に通えば大丈夫という思い込みをあらためてもらうために、「通わずに勉強できるなら、そうしたほうが良いですよ」と伝えます。子どもたちには、「親の顔色を気にするな」と教えていますよ。
 
狩野 シンプルで、深く刺さる言葉だ。ご自身が証明しているので説得力があります。お子さんだけでなく親御さんも、感化されていると思いますよ。