内山　マザーズ上場も視野に入れ、業界のイメージを変えていこうとは素晴らしい目標だと思います。世間から建築業に対する固定観念みたいなものはあるのでしょうか。
 
阿万　昔から言われてきた3K「きつい・汚い・危険」といったイメージが、根深く残っていると思います。私はこの業界にこれまでなかった要素を積極的に取り入れながら、確かな人材を育てていきたいと考えています。具体的には、社内で各業務マニュアルをつくり、新しく入ってきた新人が1日でも早く仕事を覚えられるような体制づくりをしたいですね。
 
内山　しっかりとした人材教育を行っていきたいと。正社員としてスタッフを雇用するということですか？
 
阿万　ええ。先ほども申し上げた通り、派遣社員やアルバイトだと仕事への責任感が弱まると思います。ですから、正社員として雇用し成長してもらったほうが、お互いのために得策ではないでしょうか。建築業界はどこも人手不足と言われています。私は、ただ単純に人を増やしていくだけではなく、人材教育により質を上げていきながら人材を増やしていきたいんですよね。また、女性であってもやれる仕事はたくさんあるので、思い切って門を叩いてくれたら嬉しいです。
 
内山　正社員として責任を持って働いてもらい、一人前に育てることが会社の成長にもつながる。先々を見据えた素晴らしい循環の成長戦略、組織マネジメントだと思います。そういった知識はセミナーなどで学んできたのですか？