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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

廃材の整理整頓を徹底!
きれいな現場で内装解体

 

気持ち良く作業できるよう現場をきれいに

 
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山本 お話をうかがって、想像以上に繊細な作業で驚きました。解体工事はただ壊せば良いというわけではないんですね。
 
成瀬 そうなんです。弊社が行う内装解体工事は、後ほどリフォームするために内装だけ解体する場合もありますし、最終的に建物全体を壊すために先に内装だけ解体する場合があります。そこで弊社は、リフォーム後の図面を見たり現場監督にお聞きしたりして、少しでも次の工程に支障をきたさないよう、段取り良く解体することを心がけています。
 
山本 建物を解体して終わりではなく、新たに建物をつくるための始まりでもあったんですね! それでは、斫り工事についても教えてください。これはどのような工事なんでしょうか?
 
成瀬 斫りは、コンクリートの壁や床を壊したり、ノミなどで表面を削ったりする作業を指します。具体的な作業方法としては、工業用ダイヤモンドを埋め込んだカッターなどでコンクリートに切り込みを入れ、そこへ斫り機という機械から強力な空気を送り込み、その空気圧で壁を壊していくんです。
 
山本 先ほどもお話にあったように、建物全体を壊すなら重機が使えるものの、建物内部のコンクリートを手作業で壊していくとなると、なかなか大変な作業ですね。建物の耐震性にも影響がありそうに思います。
 
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成瀬 おっしゃるとおりです。斫りの作業は壊すだけでなく、改修や補強にもつながるんですよ。例えば、耐震性の低い建物のコンクリートを補強するには、その表面にコンクリートを増し打ちする必要があります。ただ、そのままコンクリートを打っても、もとのコンクリートが平らだとすぐに剥がれてしまいます。そこで、斫り工事で表面を粗く削って、追加するコンクリートが密着するよう施工するんです。これは“目荒らし”と言って、建物の耐震性に深くかかわってくる工程なんですよ。
 
山本 内装の解体や改修と一口に言っても、本当にさまざまな工事があるんですね。成瀬社長のお話をうかがって、私も内装解体に詳しくなったような気がしますよ(笑)。成瀬社長は解体工事を行うにあたって、どのような気持ちで取り組んでいらっしゃいますか?
 
成瀬 この仕事は一般的に“うるさい”、“汚い”、“危険”など、マイナスイメージが多いのが現実だと思います。ですから、弊社はその印象を少しでも減らすため、さまざまな工夫をしているんです。例えば、施工中に出た廃材は現場で素材ごとに分別し、現場の作業員が通りやすいよう、きれいに整理して床にまとめます。施主様や他社の方など、その現場を見た人が「本当に作業中なの?」と驚いてくださると、気持ちが良いですからね。