一緒に働く若い職人のため法人化を決意
成瀬 高校卒業後に建設業界に進み、建物に手すりや階段、屋根などを取り付ける金物工事を6年ほど経験したんです。その後、営業職としてOA機器のリース会社に転職しました。営業成績は上げたものの、ほかの職業での可能性も探したいという思いから再度の転職を決意し、飲食店での勤務を経て、28歳の時に内装解体工事の会社に入社したんです。
山本 異業種でのさまざまな経験を積んで、再び建設業界に戻られたわけですね。その後はどうなさったんでしょう?
成瀬 私が入社したのは、スタッフがみんな若くて、活気にあふれた雰囲気の良い会社でした。そこで本腰を入れて内装解体を学んだ私は、やがて職長として現場を管理するポジションになったんです。入社以来、14年間もお世話になりました。やがて、それまで経験や実績を積んできた自らの力を試したいと考え、個人事業主として独立したんです。その後、私と一緒に働きたいと言ってくれる若い職人が現れたんですよ。そこで、彼らのために福利厚生を充実させるなど、安定して働ける環境を整えるべく、また、お取引先からの信頼も高めるために、2019年9月に弊社を設立しました。