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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

“過程と家庭”を大切に
チームで挑む鉄鋼関連業

 

ラグビー日本代表のように全員で前進

 
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八木 社内外から社員教育を行っているんですね。うかがった感じでは、「見て盗め」という方針ではないように思いました。
 
英保 そうですね。目まぐるしく変化を続ける時代に対応するには、その方法では時間がかかり過ぎる。ですから、会社としてきちんとした体制で育成することに注力しているんです。
 
八木 現在の社員数は何名でしょう?
 
英保 私を含めて10名です。その内、営業員が5名、事務員が3名、現場作業員が2名です。
 
八木 さすが商社機能を有するだけあって、営業組織の人員が厚いですね。営業活動はどのような方法で行っているのですか?
 
英保 “過程”を重視する方針で行っています。つまり、売上額やコンタクト率などの数字は結果に過ぎないという意識ですね。全体会議でも、今後起こりうる事態の想定やその対処法の確認、共有に比重をかけています。
 
八木 社員同士の競争を煽るような、一般的な営業体制とは違うんですね! なぜそういうスタイルを採っているのですか?
 
英保 誰か1人の給料だけが上がっても会社自体は良くならないからです。もう一点は、競わせると失注など自分の評価が下がるようなことを隠すようになってしまうからですね。ミスをしても、周囲に助けを求められる環境のほうが、健全な会社でいるには不可欠なことだと思うんですよ。
 
八木 「個人プレーではなくチーム全体で取り組もう」という意識が伝わってきますね。評価制度にも興味が湧いてきました。
 
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英保 評価については、公平に、頑張りが報酬に反映される形にしています。だからなのか、最近は事務員の女性も営業セミナーに行きたいと言っているくらいです(笑)。そういう意識で仕事をしてくれているので、お客様と見積もりの話ができるレベルにありますからね。配達担当の社員も含めて、全員がお客様の情報を共有できているのも、弊社の特長だと思います。
 
八木 今年のラグビーW杯で大躍進を遂げた日本代表チームのように、一丸となって前進しているような印象です。
 
英保 おっしゃるとおりです。ラグビーの日本代表には、俊足だったり体が強かったり、ボール奪取に長けていたりと、いろんな個性が合わさったチームが一つにまとまったことで、ベスト8まで進みました。人それぞれにある適性や能力の違いを認めてお互いをフォローし合う、One for all, All for oneの精神を持つことが、私たちのモットーです。だから、お客様を訪問する際も、3~4人でチームを組んでうかがうことがあります。その中に私がいることも珍しくありません(笑)。