会社として育成に注力
英保 おかげさまで今年、2019年も業績は好調です。弊社は白黒ガス管、圧力配管用鋼管、水道用鋼管、角形鋼管、ボイラー用鋼管、機械構造用鋼管のほか、各種さまざまな鋼管や、それに伴う配管継手のフィッティング関係や鉄鋼に関わる材料など多数の品目を販売しています。また、製缶施工、配管施工や機械加工、さらには設計、建築、解体も手がけているんです
八木 手広く鉄鋼関連事業を展開していて、前回のお話では御社の業態は鉄鋼商社に近く、しかも加工業者としての機能も備えているということでした。
英保 はい。商社的な機能はさらに強化され、お客様からは相変わらず、「何でもできるね」と驚かれています(笑)。
八木 さすがです! 今回は企業成長の原動力である“人”にフォーカスしてお話をうかがいたいと思います。まず、採用と育成の現状についてお聞かせください。
英保 採用については基本的に即戦力志向です。ただ、そこに未経験者もバランスよく入ってもらうように意識しています。育成は各人の適性を見極めたうえで適材適所に配置することを念頭にしていて、指導は主に、ベテラン社員に任せています。一般的にベテランは自分の存在価値を下げないために若手へのノウハウ伝承を嫌がるものです。でも、弊社は違います。弊社では若手の育成も価値ある仕事として評価していますので、ベテランも積極的に若手を指導してくれているんですよ。また、近年は帝国データバンクが主催する半年間の営業セミナーにも、会社負担で通ってもらっています。