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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

北海道産スペルト小麦で
風味豊かな焼き菓子を!

 

農家の気持ちに寄り添ったお菓子づくり

 
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吉井 あらためて、大山代表がお菓子づくりで大切にしていることをお聞かせください。
 
大山 それは基本に忠実に、“当たり前のつくり方”をすることですね。スペルト小麦を使った焼き菓子も基本ができていなければ、グルテン過多になり、ぶよぶよとした食感になってしまいます。また、私はお菓子の材料を提供してくださる農家さんの苦労に、少しでも報いたいと考えているんですよ。
 
吉井 農家さんたちは、どのような点で苦労していらっしゃるのでしょう。
 
大山 近年はブームによりさまざまなパンが出ているものの、小麦本来の良さを活かしきれていないものも少なくありません。例えば、北海道産の小麦は重厚な味わいが特徴なので、本当はバゲットなど、噛めば噛むほど味が出るパンに合うんですよ。しかし今は、どんな小麦でもふっくらとした食感のパンにしてしまう。消費者が食パンの耳を捨てることもあり、現状を嘆いている農家の方も多いんです。
 
吉井 なるほど。確かに最近はふわっとした口溶けのパンが人気ですね。本当は、パンにも小麦との相性があるんだなぁ。大山代表は、農家さんが心を込めてつくった小麦を、確かな感覚と技術を持った人に使ってほしいと考えていらっしゃるのでしょうね。
 
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大山 はい。パンやお菓子づくりは、小麦を生産してくださる農家さんがいて成り立っている。その農家さんたちが犠牲になっている現在の状況は、良くないと考えているんです。私はこれからも、農家さんたちの気持ちに寄り添いながらお菓子づくりを続けたいですね。それにもう一つ、私は輸入に頼ってばかりいる今の日本の農業に危機感を抱いているんですよ。
 
吉井 おっしゃるとおり。食べ物はできるだけ自分たちの国で生産したいですよね。
 
大山 輸入品ばかりでは、災害や輸入規制などがあった際に供給が途絶えて大変なことになりますし、国内の生産者も減る一方ですからね。ですので、日頃からなるべく自国で生産した食材でまかなえればと思っているんです。私は今後も地産地消で高品質の焼き菓子をつくり、生産者の皆さんを応援していきます!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
志を見出すことだと思います。そして、自分に何ができるかを考えて行動し、日々積み重ねていくことが大事ですね。
(大山尚隆)
 
 :: 店舗概要 :: 
  ■ 店舗名 Dinkeltorte
■ 所在地 〒184-0011 東京都小金井市東町3-18-21-103
■ 事業内容 菓子製造通信販売/菓子製造OEM
■ 設立 令和元年5月
■ 主な取引先 GFL合同会社/有限会社マカイバリジャパン
■ ホームページ https://www.kashiemon.com