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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。子どもの頃からものづくりが好きで、「これからは電子機器の時代だ」と感じていたことから、工業高等専門学校に進学。卒業後は大手電機メーカーに就職した。主にカメラモジュールを小型化する仕事に携わる。20年間勤め、2008年に独立。マイクロモジュールテクノロジー(株)を設立した。現在は小型電子機器モジュールの開発・試作の他、小型半導体モジュールの量産製造も手がけている。【ホームページ
 
 
 
携帯電話やカメラなど、かつては手に余るほど大きかった製品がどんどん小さくなる。それは、内部に組まれた電子回路を小型化する技術が、飛躍的に進歩してきたからだ。大手電機メーカーでカメラモジュールの小型化の開発に携わり、2008年にマイクロモジュールテクノロジー株式会社を立ち上げた原園文一代表取締役は、日本のものづくりを復活させるため、今日も「あらゆる物を小さくする」使命に立ち向かっている。
 
 
 

電子機器モジュールをどこまでも小型化する

 
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インタビュアー 川上麻衣子(女優)
川上 小型電子機器モジュールやデバイス実装技術の開発などを手がけていらっしゃる、マイクロモジュールテクノロジーさん。原園社長は、技術畑一筋の方だとうかがいました。
 
原園 そうですね。子どもの頃からものづくりが好きで、「これからは電子機器の時代だ」と常々思っていました。工業高等専門学校卒業後は大手電機メーカーに就職しまして。20年間勤め2008年に独立しました。
 
川上 電機メーカー時代も、電子機器を小型化するお仕事に携わっていたのですか。
 
原園 はい。入社した頃は、防犯カメラの基板に、部品を高密度に搭載する技術の開発をしていました。当時は社内に専門の技術者がいなかったので、実務はほとんど1人で担当していましたよ。
 
川上 1人でですか! 防犯カメラをどんどん小さくできれば、その技術を携帯電話のカメラにも使えそうですね。
 
原園 おっしゃる通りです。実際にカメラを小さくする開発を続けて、乗用車に搭載する世界最小の車載カメラを実現したり、それをさらに小さくしたりして、携帯電話やスマートフォンに搭載する小さなカメラに進化させてきました。
 
川上 原園社長は、そういった技術を長年学んでこられたのですね。日本が得意とする電子機器の小型化を、第一線で推し進めてきた方だということがわかります。ところで「モジュール」というのは具体的にどういうものなのか、あらためて教えていただけますか?
 
原園 モジュールとは、「ある高い機能を持った入れ替え可能な部品」と言うことができます。スマートフォンを例に挙げると、カメラや指紋認証、無線通信などの様々な機能が詰まっていますよね。それぞれの目的を実行するために組み込まれている機能部品をモジュールと言うんです。弊社の事業は、そのモジュールをできるだけ小さくする技術を開発したり、これから役立ちそうなモジュールの開発をしたりして、社内でものづくりを行うことなんですよ。
 
川上 なるほど。ところで、カメラはどのようにして小さくされたのですか?