鳶としての誇りと共に
街づくりの一端を担う
人を大切にした組織づくり
川口 半分、反発心からの独立でしたから、辞めたときには親方から「もうお前とは絶対に一緒に仕事をしない」と宣言されてしまいました。実際に、そこから16年くらいは音信不通になってしまって。それが2013年頃に「人を貸してくれ」と、いきなり電話がかかってきたんです。もう、嬉しかったですね。心の中で「やった!」と(笑)。

川口 そうですね。この業界は「出ていったら使うな」という、なんとなくの共通認識がありますが、私は「出て行った者も帰ってこい」というスタンス。たとえ、仕事を辞めて独立していっても、仕事がなければ帰ってくればいいと思っているんです。恥ずかしいことは何もない。仕事があるところに来て、みんなで一緒に仕事をしたらいいと思っています。
相原 組織の代表として素晴らしい考え方をお持ちですね!
川口 自分が苦労したからこそ、今の若い子たちには同じ経験をさせたくないんですよ。私がされて嫌だったことはできるだけしたくないので、怒ったり、殴ったりということもしません。若手ながら信頼しているスタッフがいまして、新人の駄目なところは彼がしっかりと叱ってくれるので、私は基本笑顔でいようと心がけています。
相原 業界としては若い人材がいないという話をよく聞きますから、そうやって若手で頼りにできるスタッフがいるというのは良いですよね。

相原 なるほど、工事現場で働く人々を支えるのが、川口組さんのお仕事なんですね。