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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。学校卒業後は自動車部品メーカーで生産管理の仕事に携わり、2年後、父親が営む運送業を手伝うようになる。バブルが崩壊し、景気が低迷したことで事業運営に苦慮するものの、安定した業績を保ち続けた。東日本大震災以降は復興関連の仕事も請け負い、被災地のために尽力していたが、元請会社の業績不振に伴い、同社のパーティション販売・施工業務を引き継ぎ、事業を展開している。【ホームページ
 
 
 
有限会社サンケン配送サービスは、パーティションの販売、輸送、荷揚げ、施工を一貫して手がける会社だ。配送専門の事業を行っていた頃は、現場で顧客と直接交流を図る機会に恵まれなかったが、現在の業態に事業転換して以降は対話も増え、「お客様との距離が近くなった」と加藤剛代表取締役は語る。スタッフ全員を「宝物」と評し、より技術力を高め、確かなブランド力を築くために、日々邁進している。
 
 
 

配送から施工まで一貫して手がける

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 御社では、オフィスや施設などの部屋を仕切り、衝立の役割を果たすパーティションの配送や販売、施工業務を一貫して手がけているそうですね。創業者は加藤社長のお父様だとうかがいました。
 
加藤 はい、父は軽貨物運送業の「赤帽」で身を興し、バブルの好景気に伴って、運送事業を拡張しました。私は2年ほど別の仕事に就いていたのですが、父に請われて一緒に仕事をするようになったのです。
 
石黒 そうすると、もともとは運送業がメインの会社だったのですね。
 
加藤 そうです。バブル崩壊後、事業継続に苦戦はしつつも、それなりの売り上げをキープできていました。ところが、当社の元請企業が東日本大震災に伴う復興関連業務を始め、その仕事を請け負った時期から、元請企業が経営不振に陥ってしまったんです。
 
石黒 復興関連業務には政府から費用が拠出されているそうですが、何重にも及ぶ下請構造が原因で、未回収の債権や未払いの賃金が発生していると聞いたことがあります。御社も下請けの立場として、元請企業がそういう状況になってしまって大変だったでしょうね。
 
加藤 そうですね。元請企業はパーティションの販売・施工を手がけていた会社で、当社では20年にわたりその企業の配送業務を担っていました。言わば身内のような関係だったので、当社への影響も少なくありませんでした。