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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

将棋や囲碁、旅を通じ
文化と心の交流を図る

 
 
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将棋の社団戦に参加した子どもたち
石田 無理がたたってか、狭心症を患って会社を退職したことが直接のきっかけです。また、前職の時には「一番好きなことは仕事にすべきではない」と思っていましたが、好きなことを仕事にしてストレスなく生活できるのならそれも1つの道だと考えるようにもなりました。
 
山川 私の主人はお笑い芸人ですが、最近は書家としても活動しています。妻としては心配な点もありますが、好きなことに向かって突き進む姿はかっこいいです。挑戦に年齢制限はありません。
 
石田 おっしゃる通り「やろう」と思った時が始めるのに一番適切なタイミングだと思いますよ。ただ、大手企業で様々なことを学んだ中で、サロンだけでは経営が成り立たないと予測できました。そこで、私のもう1つの「好き」である海外、旅に着目。異業種からの挑戦だったので苦労しましたが、旅行業の免許を取得しました。そして今、サロンと並行して手がけているのが旅行企画事業「文化の旅企画」なんです。
 
山川 文化の旅というネーミングが素敵です。どのようなツアーがあるのでしょう?
 
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石田 「文化を知る」をテーマに、プロ棋士の方を伴っての旅行や対局の観戦、将棋・囲碁の強化合宿など、趣味を同じくする世界各地の人々との交流を目的とした旅を企画しています。しかし、文化の旅の“文化”には将棋や囲碁だけでなくもっと広い意味を持たせているので、今後は文化資産の観光ツアーなど幅広い企画を展開したいですね。
 
山川 大手旅行会社のツアーにはなかなかない楽しみがあるんですね。サロンだけでなく旅行企画事業も立ち上げたことによって、囲碁や将棋に興味を持つ方も出てきそうです。
 
石田 当初は人が集まらず、集客の術も知らなかったので苦戦しましたが、懇意にしているプロ棋士や、教室生の保護者の皆さんがPRしてくださり、今は少しずつ軌道に乗っています。子ども向けの教室も好評なんですよ。一生懸命やっていれば、必ず助けてくれる人が現れるのだと実感しました。
 
山川 私も同感です。最後に、今後の目標を教えてください。
 
石田 旅行業では食や美術、歴史や地理などの専門学校の名物先生と行くツアーなど、どんどん新しいものを企画したいですね。
 文人が楽しんだ芸能として琴棋書画との言葉がありますが、この中で学校の授業にないのは棋、つまり囲碁将棋だけなんです。ゆくゆくは学校の必修科目になるくらい、囲碁将棋業界を盛り上げるよう頑張ります! 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事に一生懸命真剣に取り組むことです。つらい時でも一生懸命真剣に取り組んでいれば、必ず応援してくれる人が現れますから。そういった出会いがあると、仕事が楽しいと感じますね。
(石田克彦)
 

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