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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

化石有機肥料を輸入販売
開拓魂で有機農業を普及

 

不断の改善努力がビジネスの前進をもたらす

 
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杉田 3年間の苦労のお話から、課題を一つひとつ乗り越えることで、お客様との信頼関係を築いてきたんだなということがよくわかります。
 
永塚 辛いトラブルも後で振り返ると、お客様からの厳しい声が商品の改善を促し、信頼にもつながっているんだと思います。東日本大震災の時も保管中の肥料が津波でやられましたが、お客様の支えによって持ち堪えることができました。でも、まだ完全ではありません。常に次の改善を考え、実行していかなければならないと思っています。
 
杉田 現状維持には甘んじないんですね。頭が下がります。さきほど、グアノの現物を見せていただきましたが、お聞きしていた通り肥料らしい匂いが全くしないから驚きました。
 
永塚 化石化する過程でアンモニアが抜けるから無臭なんです。品質については絶対に人任せにしないで、必要とあれば何度でも現地に足を運び、この目で見て、匂いをかいで、食べてみるくらいの覚悟で厳しくチェックしています。本当に食べるわけではありませんが(笑)、それくらい自信を持ってお勧めできます。・・・ちなみに、口に入れるとほんのり甘いそうですよ。実際、乳牛の牧草に施肥している例もあるくらいです。
 
杉田 そうなんですか。牛の成育に効果があるなら、馬にもいいかもしれませんね。
 
永塚 私も馬用のグアノは有望だと思っています。当社の場合、グアノのリン含有量は25%に設定していますが、韓国や台湾向けに出荷する場合は、18~20%の含有量でも充分なんですよ。でも、当社は25%で契約するようにしています。私はグアノを見れば、一目でリン含有量がわかりますので、きちんとチェックして品質管理を徹底しているんです。海外用と同じく25%以下で出荷されていたら困りますからね。でも、話に出た馬用なら20%程度でもいいようなので、価格を抑えられるはずです。
 
杉田 低価格であれば、需要もありそうですよね。グアノ以外で取り扱っていらっしゃるという農業用玄米黒酢についても教えてください。
 
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永塚 減農薬が叫ばれている世の中ですので、農家の皆さんもその努力をされていますよね。そこで、農薬を減らしたぶんを、この黒酢に置き換えていただくことで、害虫の忌避剤として用いることができるんです。気温の上がる夏場は、肥料の需要が低い代わりに農薬のシーズンですから、グアノと並ぶ看板商品にしようと張り切っているところです。
 
杉田 社名の「フロンティア」には未開拓の新しい分野という意味がありますけど、グアノの応用といい黒酢による付加価値の提案といい、御社の事業はまさに、フロンティア精神の表れですね。
 
永塚 はい、そのものずばりで、この社名には農業分野の開拓者として歩んでいく気概を込めたつもりです。私はとにかく何事も諦めず、前を向いて挑戦していくのがモットー。まだまだ、若い者には負けられません。
 
杉田 私も日本の農業の行く末には強い関心があります。これからも食の安心・安全を担う皆さんの意識がよりよい方向に向かうよう、永塚社長の活躍に期待しています。
 
永塚 ありがとうございます。生涯現役で走り続けますよ!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事には楽しさだけでなく辛いこともあるものです。そうやって苦悩しながら積み重ねてきた体験を肥やしにしながら、前向きに、楽しめるように進んでいくのが大事だと思います。
(永塚憲文)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 フロンティアホールディングス株式会社
 ■ 本社 〒272-0035 千葉県市川市新田5-17-12 FKビル3F
 ■ 事業内容 インドネシア産天然有機肥料グアノ・有機肥料・農業用玄米黒酢の輸入及び国内販売/食品及び食品添加物の輸入販売及び国内販売 他
 ■ 設立 平成20年8月
 ■ 従業員数 2名
 ■ ホームページ http://www.frontier-h.co.jp