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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

救急救命士たちが走る!
県境を越える民間救急車

 

民間救急車を多くの人に知ってもらいたい

 
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城 民間救急大南を立ち上げるまでの、高木代表の歩みはどのようなものだったのですか。
 
高木 私は元々私鉄バスの運転士を長くやっており、管理職を経て福祉系のバス会社に転職したんです。その時「困っている人をお助けしたい」と強く思いましてね。高齢化社会を見据えて福祉関係の資格を取得し、2013年に独立しました。バス運転という人命を預かる仕事は、現在にもつながっているのかもしれません。思えば私は、長く人のためになる仕事に携わってきたんですよね。誰かに貢献したいという気持ちが、私を動かしています。
 
城 藤城さんも、東京消防庁で人命救助に携わっておられたんですよね?
 
藤城 はい、救急隊長を務めていました。前職では救急車の現場到着に30分かかったこともあります。さらに各病院でたらい回しにされるケースが多々ありました。車内で苦しむ患者さんを見て、どんなに辛く、歯がゆかったか。
 
城 でも、切実な経験が民間救急での幅広い活動に活きているのでしょう。ぼくも患者として病院を回されたことがあり、藤城さんのお話に共感します。それにしても、救患の受け入れ先が即決しない現状を前に、官民が連携すべきでは?
 
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高木 私もそう思っています。たとえば、移動手段を相談できる窓口を行政が設ければ、より多くの方が適切な救急サポートを受けられるはずです。
 
城 お二人にお話をうかがうまで「民間救急って利用してもいいの?」と不安でした。同じように民間救急をよく知らない人、利用したくても問合わせ先がわからない人は多いでしょうが、そのような窓口ができれば気兼ねなく相談できます。サッカー教室でも、民間救急車を利用したいな。指導者側は搬送のプロではないので、意識がなくなる骨折などへの対応には不安もあるんですよ。でも、民間救急車に待機してもらえば安心です。
 
高木 以前、東京マラソンにも車両提供し搬送したこともありますので、安心してご利用ください! 今後は民間救急車の普及と、雇用の面にも力を入れていきます。各市町村には、救急救命士を雇用する拠点をつくりたいですね。
 
城 「介護タクシー」という名前には高齢者専用のイメージがあると思います。そういう小さな点を改善していけば、認知度アップにもつながるのではないでしょうか。どうかこの先も、「民間救急車」が認知されていきますように!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
男子たるもの、家族のため、世のため、人のためになる職を選べたなら最高の幸せ、また喜びではないでしょうか。
(高木則男)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 民間救急大南
 ■ 本社 〒208-0013 東京都武蔵村山市大南3-51-2
 ■ 事業内容 医療移送サービス
 ■ 設立 平成25年6月
 ■ 従業員数 6名
 ■ 主な取引先 病院全般
 ■ ホームページ http://www4.hp-ez.com/hp/dainan