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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

救急救命士たちが走る!
県境を越える民間救急車

 

全職員が東京消防庁出身、救急救命士が4名

 
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城 では、介護タクシーや福祉タクシーとの一番の違いは何ですか?
 
高木 応急処置の設備の有無です。介護・福祉タクシーには応急処置に必要な設備が搭載されていません。民間救急車の位置付けとして、公的救急車と介護・福祉タクシーの間と考えていただくとわかりやすいかもしれませんね。
 
 緊急性なしで搬送できる点、応急処置の設備が完備されている点で確かに真中ですね! 公的救急車と介護・福祉タクシーにはないメリットが民間救急車にはあるのか~。
 
高木 当社は福祉タクシー1台も所有しているので、必要に応じた車両をお選びいただけます。何より最大の強みは、ここにいる藤城を含めたスタッフ全員が東京消防庁の出身者で、救急救命士が4名いることです。
 
 皆さん、救急現場で経験を積んだ方々なんですか! 利用者にとっては心強い。救急救命士4名という体制も珍しいのでしょうね。
 
高木 現在、東京都では民間救急の事業所が約300ありますが、そのうち救急救命士がいる会社は半分以下です。5~6台の民間救急車を有しても乗車する救急救命士は1人といった所がほとんどで、今のところ、当社のように2人以上の救急救命士が1台に付く事業所は都内に見当たりません。複数の救急救命士が乗って初めて、民間救急車は本来の機能を発揮できるのです。
 
 それこそ、同業他社にない大南さんの強みなのでしょうね。しかし、それだけ手厚いサポートと知ると、つい料金体系が気になります。
 
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高木 ご利用料金は、国土交通省の「寝台専用料金」に基づき、事業所を出庫して帰庫するまでの時間、または距離での算出額に車両設備料や付添料などを加算します。片道30分として1時間1万円が目安ですね。ただ、資金に余裕がある事業者どうしは、国定料金から値引いてダンピング合戦を続けています。
 
 へぇ、もっと高額な料金かと思っていました。設備の万全な民間救急車と藤城さんのような頼もしい方が来てくださるなら、むしろ低額に感じますよ。事業所を選ぶ際に値段は重要かもしれませんが、ちゃんと中身を見てほしいですよね。民間救急車プラス、福祉タクシー、東京消防庁出身のスタッフ、4名の救急救命士・・・。この内容を知った方は、大南さんに依頼するんじゃないかな。どんなに価格競争が激しくても、本物は崩れません。