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イベント司会のプロ集団
結婚した2人の最高の幸せに立ち会える仕事
宮地 初めて司会をした時のことって覚えてます?
堀田 はい、27歳の時、場所は品川プリンスホテルでした。どんなことを喋ったかは忘れましたけど、ものすごく緊張したことと、「人前で喋るのって、なんて気持ちいいんだろう」 と思ったことをよく覚えています。1話完結の、とても清々しい体験でした。
宮地 1話完結とは言い得て妙ですね。今、気持ちがよかったとおっしゃいましたけど、披露宴に司会者として立ち会う気持ちよさって、どんな感じなんですか?
堀田 新郎新婦と近しい間柄ではないにも関わらず、2人のそれまでの歩みを凝縮したような幸せが詰まった空間に一緒にいると、こちらまで幸せな気持ちになってくるんです。あの雰囲気は、何度経験しても感動的です。
宮地 現在の会社は2002年に設立されたということですが、堀田社長の他にも司会をこなせる方がたくさんいらっしゃるんでしょうね。
堀田 ええ。実績あるベテラン司会者が揃っています。その他、余興で場を盛り上げるマジシャンや歌手なども含めると、40人以上のスタッフがいるんですよ。
宮地 なかなかの大所帯ですね。仕事は披露宴の会場から受注するんですよね?
堀田 そうです。当社の場合、浅草ビューホテルをはじめとする都内各所のホテルや式場がお得意先で、先日、品川にオープンする東京マリオットホテルとも契約を結びました。ホテル以外だと、最近はハウスウエディングの会場に呼ばれる機会も増えています。いずれも都心が中心ではありますが、ホームページをご覧になった北海道の方から、お問い合わせをいただいたこともありましたね。
宮地 そんな遠方からも依頼があるんですね。競合する相手も少なくないでしょうから、他社にはない強みを持つ必要がありそうです。
堀田 当社の場合は、メンバー間の横のつながりが活発で、みんな仲がいいところが強みでしょうね。この業界では昔から、「司会者どうしが会ったり連絡を取り合ったりしてはいけない」 というルールを課される場合が多いんですよ。しかし、当社では 「どうぞ自由にしてください」 と言っているんです。だから、好きなだけコミュニケーションが取れる。情報交換にもなりますから、他の司会者のいいところを参考にして自分なりにアレンジしていけば、それぞれの仕事の質も高まりますからね。