プロフィール (ほった はるまさ) 東京都出身。浅草生まれ。大学卒業後の1991年、東京信用金庫に入庫。中小企業への融資を担当するかたわら、週末に結婚披露宴の司会業を始める。10年間勤めた後に退職。不動産業界で活躍していた2002年に、(有)オレンジ企画を設立。ホテルを中心に、婚礼司会や余興・演出の派遣を行っている。また副業として、25歳から続けている不動産投資の他、2011年には友人らと江東区大島に唐揚げ専門店 「唐揚げ工房 大ちゃんからあげ」 をオープンした。【ホームページ】
都内のホテルを中心に、結婚披露宴の司会者や演出・余興のプロを派遣している有限会社オレンジ企画。創業者の堀田陽正代表取締役自身もベテラン司会者で、祝福の空間に溢れる多幸感を人一倍愛している。そんな堀田社長は知る人ぞ知るマルチな才能の持ち主。若くして始めた不動産投資で大きな利益を上げている他、唐揚げ専門店でも自らキッチンに立って評判の繁盛店に育て上げた。堀田社長を突き動かすものは何なのか、その秘密に迫った。
年収1000万円、資産1億円を目指す!
宮地 堀田社長は結婚披露宴の司会者として長年ご活躍だそうですね。もともと人前で喋る仕事がしたかったんですか?
堀田 いえいえ、昔は喋るのが苦手でした。でも、「いつか喋れるようになりたい」 とは思っていましたね。大学を出てから信用金庫に就職したのですが、時間の空く土日にできる副業はないかと探していたら、披露宴の司会業を見つけて、「やってみよう」 と思いました。
宮地 え? 平日に働きながら、週末も別の仕事をやったんですか?
堀田 はい。私は 「30歳までに年収1000万円、資産1億円」 という目標がありまして。そのために、何でもやってみるつもりで司会者のオーディションに応募したら、運よく合格したんです。
宮地 でも、金融のお仕事はかなり忙しいでしょうし、休日返上で仕事を掛け持つのはすごく大変そう。
堀田 大変でしたよ。司会はバイト気分で始めたから、ぽつりぽつりと依頼がある程度かなと思っていたら、いきなり月に10本も仕事が入ってきましたからね。本業の信金では終業後にしょっちゅう飲みに行ってたんですけど、週末の仕事のことは内緒だから、誘いを断るわけにもいかなくて。そんな状態が5年くらい続きましたかね。