細かい部分まできっちり
出張専門タイヤサービス
吉井 実店舗だったらそんな気を遣う必要はないでしょうけど、それでかえってお客様への配慮を忘れてしまうかもしれませんね。いっぽうで、技術的にこだわっているのはどんなことですか。
君塚 なるべく1時間以内で、スマートに作業を終えるように心がけています。しかし傷が付きやすいタイヤやホイールの交換は通常より慎重に作業をしますし、ホイールバランスなどは特に大切ですので、時間が多少かかることもあります。初めて扱う車種や外車の時は特にそうですが、やっぱり緊張もしますからね。以前、クラシックカーを請け負った時、専用の工具を持ち合わせていなくて他の業者を紹介させていただいたことがありましたが、次に同様のケースに遭った時のために、インターネットで外国から格安の工具を買いました。
吉井 個人輸入までして工具を揃えられたんですか?! 意識が高いですね。
君塚 請けられずに断ってしまったことが悔しかったですからね。それに、こちらの事情でお客様をガッカリさせたくないですし。英語の辞書と首っ引きで購入の交渉をして、冷や汗ものでしたけど、自信になりました。何事もチャレンジが大事だと実感しましたね。
吉井 受注が重なった時はどうされますか? 今後、人を増やしていくご予定は?
君塚 ゆくゆくは店舗を構えて、従業員も雇えればと考えていますが、今は同じように個人の同業者がいらっしゃるので、その方々とのネットワークを築いていきたいです。組合ではないですが、大変な時にはお互いに助け合える形になれば良いなと思っています。
吉井 せっかくご自分に来た仕事を他の人に回すのは、少しもったいない気もしますが・・・。
君塚 私も最初はそう思いました。でも、お互いに一人で頑張っている姿を見ることになりますから、非常に刺激になるんですよね。そうやって紹介しあうことでいろいろな情報交換もできますし、自分が持っていない技術も学べる。メリットのほうが多いんですよ。
吉井 会社員時代の上司の方や社長さんなど、周りの人に恵まれてきた君塚代表だからこそ、仲間の皆さんとの繋がりの大切さがわかるんでしょうね。
君塚 お世話になった方々には、感謝してもし切れません。この場を借りて、「これからもよろしくお願いします」 と伝えさせていただきたいですね。