人生に不可欠な商品と
身近な幸せを提供したい
社員が楽しめる会社でありたい
川村 念願叶って、プライム株式会社を旗揚げされたのはいつ頃でしょう。
東 昨年2011年の9月です。上京して最初に入った不動産会社で実績を上げられるようになった頃、コンサル会社の経営者の方と知り合い、その方の下でライフプランの立て方や生命保険の営業も学びました。そうして営業の自信を付け、より具体的な未来設計が描けたところで会社を興した次第です。
川村 不動産をはじめ、生命保険など幅広い業態は、不動産会社勤務時代に得たノウハウの集大成ですね。社名にはどのような意味を込められたのですか。
東 どのような業務を手がけるにも、人は不可欠ですし、私一人では何もできません。それで 「Person(人)」 の “P” を頭文字に付けたかったんです。また、弊社で扱う商品は、いずれもお客様の人生において高価な買い物となります。だからこそ 「特別な」 「最高位の」 ものを提供する意味を込め、「プライム(Prime)」 としました。
川村 商品だけでも事業は成り立たないし、お客様だけ、あるいは社員だけでも成り立ちませんものね。三者が揃って、初めて成立するものでしょうから。
東 ええ。よく 「お客様第一」 「品質第一」 を経営理念に掲げる企業がありますが、お客様や商品の品質を大切にするのは当然であり、わざわざ理念に掲げることには違和感があるんです。だから、私はあえて 「社員第一」 を理念に掲げたい。会社に利益をもたらす、社員の意思を尊重できる会社にしたいと思っています。
川村 お客様との取引や商品のクオリティは社員の心構え一つで左右されますから、その意味で鍵を握るのは 「社員」 ですね。
東 そうです。社員が楽しく仕事をしているかどうかは、企業を測る一つのバロメーターになりますよね。社員に笑顔がなければ、その企業が間違った方向に進んでいるのではないでしょうか。経営に携わる者は、常に社員の笑顔を意識しながら舵を取るべきだと思います。
川村 心から仕事を楽しんでいる人ってイキイキしていますし、そのような社員が多い会社は勢いがあるように思います。
東 みんなが集まって仕事をしていれば不満も出てくるでしょうし、時にはつらい思いもするでしょう。しかし、社員が嫌がるようなことを会社が強要しなければ、仕事を楽しむことは可能だと思うんです。特に、営業の社員を数字で拘束し過ぎると、人間関係がギクシャクします。そうならないよう、彼らにワンランク上の目標、ネクストステージを見せてあげれば、モチベーションと笑顔を保って仕事ができるはずです。売上はプライドを持って仕事をしていれば、おのずと上がってきます。