相原　お話を伺っていると、やはり先代の影響は大きいような印象です。ご自分ではいかがですか？

 

平井　そうですね･･･。父は実家が板金をやっていて、小さい頃から家業の手伝いをやっており器用だったから、上京した後にきっかけがあって装飾の仕事を始めたのです。私が物心ついた頃にはこの仕事をしていましたから、「できることは何でも自分でやる」 という姿勢は父のそんな姿から自然に学んだのかもしれません。この心構えを社員にも伝えて、何でも自分でやってもらうのが当社のやり方です。社員ができないときは私がやり、できるだけ作業は外に出さないようにしています。

 

相原　先にご紹介いただいたようにそれで生まれるメリットは大きいわけで、ぜひ今後もその体制で続けられてください。直近の展開についても、教えていただけますか？

 

平井　コンサート関係の仕事を増やしたいですね。コンサートの現場はご自分が好きで関わっている人たちばかりなので、雰囲気的にも楽しいんです。仕事としてはきつい部分もあるのですが、それ以上にパワーをもらえるのです。

　それに、コンサートの装飾は、父の代にはなかった仕事で、新しい人脈の中で生まれてきたものなのです。それによって社内に肉付けされてきた技術もあるので、これからどんどん広げていきたいです。