物づくりの価値を
世界へ紡ぐアパレル商社

名高　商社マンのマーチャンダイジングと日本の技術が出会うことで、グループのビジネス展開が大きく変わろうとしているのですね。

村尾　いや、それはむしろ逆です。右から左に物を動かすだけだった商社マンが、マニファクチャラーとしての母体を持つ物づくりの会社と出会うことによって、大きく開花させていただけたのかと（笑）。

　ダイドーは、オーストラリアに、高品質の羊毛を確保するための自社牧場まで所有しているんですよ。世界を見渡しても、自社牧場を持っているアパレルメーカーは他にはないでしょう。羊毛や糸、テキスタイルから、国内外の著名ブランド向けのＯＥＭ製品まで、自社で作ることもできるのが、ダイドーグループの強みです。130年来の物づくりの伝統をいかにビジネスに落とし込み、活かしていくか。私の課題だと思っています。

人と人を紡ぎ信頼を織り上げる

名高　村尾社長は、仕事の楽しみについてどんなお考えを持っていますか。

村尾　ビジネスマンの最大の財産は人脈ネットワーク、多くの人と繋がりができることです。私は、得意先や仕入れ先、同僚や部下・上司も含めて、一緒に仕事をする仲間全員が、お互いに「この仕事をやって良かったな」「また一緒にやりたい」と思う仕事をしたいと考えています。その実現に向けた課題や努力なら、何でも楽しいですよ。

　特に、アパレルの仕事は、繊維１本１本を紡ぐところから、多くの人々の手を経て最終製品に作り上げられます。個々の生産現場から最終的なお客様まで信頼をリレーしていかなければ成り立ちません。これからも、このやりがいのある事業に全力で取り組んでいきます。

名高　ダイドーブランドの製品には「信頼」というステイタスが織り込まれているんですね。私も、そのスーツを着こなせる名優になれるよう頑張ります。

:: 会社概要 ::

	■ 社名	株式会社ダイドーインターナショナル
	■ 本社	〒101-8619 東京都千代田区外神田3-1-16 ダイドーリミテッドビル 3F
	■ 事業内容	既製服・オーダーメイドを扱うアパレル事業テキスタイル事業／ニット事業／パピー手編糸事業
	■ 設立	平成19年８月
	■ 従業員数	111名
	■ URL	http://www.daidoh-int.comjp
		http://www.daidoh-limited.com/p