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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 富山県出身。大学を卒業後、不動産会社に勤務。投資用マンションの営業担当役員にまでなるも、非生産的なテレアポ業務の弊害に疑問を抱く。2005年、ASPサービスの販売会社として起業し、前職での疑問を解決すべく独自に社内用のテレマーケティングシステムを開発した。これを知人に求められ商材として売り出したところ、一気に大ブレイク。現在では発信サイドのテレマーケティングシステム市場でシェアトップの実績を誇る。
 
 
 
株式会社コンベックス代表取締役の美里泰正氏は、過酷な不動産営業の経験をもとに、戦略的テレマーケティングシステムを作り上げた人物だ。市場シェア日本一を誇る同社の「テレオールワン」システムは、数多くの企業でテレアポ業務を改善し、成果を出すために欠かせないツールとなっている。美里氏に、このシステムの画期的な仕組みや、具体的に営業現場がどのように改善されるのか、といった点について伺った。
 
 
 

「テレオールワン」誕生!

 
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インタビュアー 川村ひかる(タレント)
川村 本日はよろしくお願いします。コンベックスさんは法人向けにテレマーケティングのシステムを開発・販売している企業ということですが、このシステムはどのようなものなのでしょうか。
 
美里 当社の商材 「テレオールワン」 は、パソコン用のソフトウェアとデータベース用のサーバを組みあわせた、電話営業の効果を最大に発揮するための戦略的システムです。オペレーターがこのシステムを使うと、パソコン画面に顧客リストが表示され、通話ボタンをクリックするだけで電話をかけることができます。一つの通話が終わるとダイヤルしなくても自動的に次の顧客に電話がかかります。各通話データは自動録音で音声ファイルに保存され、どんな話をしたかという履歴が全て残り、マネージャーは画面を見ながら対話指導もできます。低コスト、高拡張性、簡単導入を全て実現した、これまでにないテレマーケティングシステムなのです。
 
川村 画期的なシステムですね。「テレオールワン」システムを開発された経緯についても、ご紹介ください。
 
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▲ 「テレオールワン」 の概要イメージ。

美里 はい。私は大学卒業後は不動産会社に入り、平成17年に独立して当社を設立しましたが、当初の商材は飲食店向けのモバイルマーケティングシステムでした。携帯電話のQRコードを利用して集客を支援するASPサービスを販売していたのですが、その電話営業をする際の作業効率を上げるために、電話とパソコンを連動させたソフトを自社で作ったのです。それを見た友人が 「このシステム、すごいね。売ってよ」 となったのが、「テレオールワン」 を商材にしたきっかけです。
 友人の会社はこのシステムを導入して成功し、そこから紹介、紹介と続いたことで、販売の翌年には弊社の業績も一気に伸びました。現在までに3800席ほどの販売実績がありますが、これはテレマーケティングの発信用システムのシェアとしては日本一です。