コミュニケーションの第一歩は相手に関心を持つこと
自分のことを知ってくれている、知ろうとしてくれている人に対しては、心を開きやすいものです。仕事で初めて会う人とコミュニケーションを円滑に進めたいと思っている場合、現在は多くの人がSNSを利用していると思いますから、その人のことを事前に調べておくのもいいかもしれません。
私は研修会などの参加者の方々のことは、できる範囲で事前に調べるようにしています。ひと手間かけて相手の情報を仕入れておくと、商談など仕事のお話などもうまく進められる可能性がグッと高くなります。
集中して作業をするために
私は小学生の頃、夏休みの宿題は最終日にやるタイプでした。今でも小学生の頃と同じように、締め切りのある仕事はギリギリまでやらないことが多いです(笑)。少し言い方を変えると、やるべきことにあらかじめ期限や締め切りを決めておいて、その時期に近づいたら一気に集中力を高めて片付けるようにしています。ダラダラと続けるよりは集中力が持続しますし、作業自体も早く終わると思います。ですから皆さん、期限のない仕事にも自分自身でそれを設けて、集中して進めるべき時間をつくってみてはいかがでしょう。
仕事量を増やす。難しい仕事に挑戦する
どうしてわざわざ仕事の量を増やしたり、難しい仕事にチャレンジしてみたりすることを勧めるかというと、要するに、物事に集中できないことの一面にあるのは、その人が時間的に余裕のある仕事しかしていないとも考えられるからです。人間って、時間があるとのんびりする生き物ですよね。切羽詰っているほうが早く終わらせなければならないから頑張るし、集中力も高まるものです。ですから、集中力が保てない人は、仕事を増やしてみてはいかがでしょう。
私はおかげさまで、毎日やるべきことがたくさんあるので、最近は仕事をしているときに気が散ることはなくなりました。これも参考になるかもしれませんが、複数の仕事を並行して進めるのもいいですよ。私の場合、原稿の執筆、講演会・研修会の内容の考案やアレンジは、マルチタスクとして切り替えながら進めています。
あえて平行して進めることで、忙しい状態をつくりだす。こうやって効率的に前倒しでやるべきことを終えておくと、ありがたいことに空いた時間にまた別の仕事が入ってくるものです(笑)。人間って集中が続かないからこそ、そのぶん物事を早く、効率的に完遂するための工夫をするものなんでしょうね。
不器用だから、量をこなす
器用にこなせないことが多いから、それらに対して人の3倍の量は頑張ってきた結果、今があるんです。そう答えたい。人の3倍やることを習慣化してきた。なぜなら、そのくらいの量をこなせば、自分が上手にできるようになるのを知っているからです。時間はかかるけども量をこなして、それを繰り返していれば、できることが増えていく。日々、それを継続してきたからこそ、常に成長できていると感じます。
第19回 集中力を高めるために
著者プロフィール
西村 貴好 Nishimura Takayoshi
一般社団法人日本ほめる達人協会 理事長
経 歴
1968年生まれ。大阪府出身の「泣く子もほめる!」ほめる達人。ホテルを経営する家の三代目として生まれ、経営術を学びつつ育つ。関西大学法学部卒業後、大手不動産に入社して最年少トップセールスを樹立。その後、家業のホテルを継いで経験を積み、2005年に覆面調査会社「C’s」を創業する。短所ではなく長所を指摘することが調査対象の企業成長に効果があると発見し、「ほめる」ことの重要性に気付く。数々の実績を上げる中で、2010年2月に「ほめ達!」検定を実施する、一般社団法人日本ほめる達人協会を設立し、理事長に就任。以降、検定を通じて「ほめ達!」の伝播に尽力している。著書に『繁盛店の「ほめる」仕組み』(同文舘出版)、『ほめる生き方』(マガジンハウス)、『心をひらく「ほめグセ」の魔法』(経済界)、『泣く子もほめる!「ほめ達」の魔法』(経済界)、『人に好かれる話し方41』(三笠書房)などがある。
日本ほめる達人協会オフィシャルサイト
西村貴好オフィシャルブログ
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