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世田谷パブリックシアター20周年
芸術監督の野村萬斎氏が記念プログラムを発表

 
 
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4月6日、世田谷パブリックシアターにて開場20周年記者発表が行われ、世田谷パブリックシアター館長の永井多恵子さんと、芸術監督を務める野村萬斎さんにより、20周年記念プログラムが発表されました。
 
6月1日から公演される、振付家・勅使川原三郎さんによるダンス作品、「ABSOLUTE ZERO 絶対零度2017」や7月1日から公演の萬斎さんが演出・出演を務める舞台「子午線の祀り」、2018年2~3月に公演予定の萬斎さん、女優の広末涼子さんが出演する舞台「シャンハイムーン」など、注目作品が多く紹介されました。その他、音楽コンサートや現代サーカス、読み聞かせなど趣向を凝らした様々なプログラムが開催される予定です。
 
萬斎さんは、世田谷パブリックシアターの開場から5年後、2002年に36歳という若さで芸術監督に就任。「世田谷パブリックシアターの目指している色・方針が、私の思い描いていた“劇場”と一致したので引き受けました」と、当時の心境を語りました。
 
20年前のこけら落としは、五穀豊穣を寿ぐ舞である「三番叟(さんばそう)」。永井館長は「歌舞伎の三番叟か、狂言の三番叟か迷い、多彩な表現のできる萬斎さんに依頼した」と振り返りました。また、「20周年を機に、ネクストジェネレーションへと進みたい。若手のアーティストや演出家を支援できれば」と抱負を述べました。
 
「日本人のアイデンティティを持った演劇を、世界に向けてここ世田谷から発信したい」と意気込む萬斎さん。“和”の伝統を、シェイクスピアなどの“洋”で生まれた作品に生かし、日本人のアイデンティティを表現しているといいます。「ゆくゆくは、世田谷パブリックシアターで育てた作品を、日本中の公共劇場で共有できれば」と意気込みを語ってくれました。
 
今後の劇場の展開について聞かれ、「他の劇場では観ることのできないものを提供し続けて行きたい」と答えた萬斎さん。永井館長も、「世田谷パブリックシアターのカラーを守りながら、今後は他の劇場とも協力していければ」と語りました。
 
すでに世田谷区民・劇場友の会会員の招待公演として4月5日に上演された萬斎さんによる独舞「MANSAI ボレロ」を皮切りに、4月7~9日には20周年記念公演の狂言「唐人相撲」「MANSAI ボレロ」が20周年に花を添えました。2018年3月まで様々な記念プログラムが行われる、世田谷パブリックシアター。ぜひこの機会に足を運んでみてください。
 
 
 
世田谷パブリックシアター
公式サイト https://setagaya-pt.jp
 
(2017.4.10)
 
 
 
 

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