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◆古き良き日本の伝統文化
   手漉き和紙に再び光を

 
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今は作り手も少なくなった伝統の手漉き和紙
 90年代以降、急速なITの発展に伴い、業務のうえでは“ペーパーレス化”が進んだとはいえ、私たちの生活に“紙”は欠かせません。特に、日本古来の紙“和紙”は独特の風合いがあり、様々なものに活用され、愛され続けています。和紙は温かみのある質感だけでなく、丈夫で寿命が長いという特性を活かし、江戸時代には書簡はもちろん、障子やふすまといったインテリアの他、浮世絵などの芸術、傘のような生活用品まで、様々なものに使われていました。こうした需要の増加に伴い、各地で地場産業として発展していった和紙づくり。しかし、洋紙の生産増加や機械化といった製紙産業の変遷を経て、今では昔ながらの手漉きの和紙の生産は少なくなったと言います。
 
 豊かな山と川に恵まれた愛媛県喜多郡内子町の五十崎も、350年以上にわたり「大洲和紙」の産地として栄えた地域の一つです。五十崎もまた、時代の波を受けて和紙職人は激減し、伝統の存続が危ぶまれていました。そんな中、五十崎の伝統の継承、そして和紙産業の発展のためのプロジェクトとして生まれた、株式会社五十崎社中。今、若き志士たちの活躍により、伝統に新たな風が吹き込まれた五十崎和紙が国内外から注目を集めています。
 
 

◆フランス人デザイナーとコラボ
   唯一無二の「ギルディング和紙」

 
  
 
和紙の制作工程がわかる、五十崎社中のプロモーション動画
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金色、銀色、銅色、黄混合色、赤色と色鮮やかなギルディング箔
 昔ながらの製法で製造される、五十崎和紙。原料となるコウゾやミツマタの選定から煮沸、水洗いといった工程だけでも約1週間を要します。そこからさらに、人の手で丁寧に不純物を取り除き、いざ紙を漉く工程でも冷水での手作業に加え、中腰での作業とあって重労働です。こうしていくつもの工程を経て完成する五十崎和紙は、質感もなめらかで良質。まさに職人技と言えます。
 
 五十崎社中では、この手漉き和紙を使った製品の製造・販売を行っています。五十崎社中の名を広く知らしめたのは、フランスの壁紙デザイナー、ガボー・ウルヴィツキ氏とのコラボレーションによる「ギルディング和紙」です。ギルディングとは、フランスに伝わる金属箔を使って紙や木などにデザインを施す技法。柔らかな風合いの五十崎和紙と、力強さと荘厳な輝きを持つ金箔や銀箔、銅箔といった金属箔の見事なコントラストは、気品と華やかさを演出します。このギルディング和紙を製造しているのは、五十崎社中だけ。唯一無二の存在感は世界を魅了し、海外の展示会でも脚光を浴び、現在、インテリアとしてマカオのホテルのVIPルームにも導入されているのだとか。日本とフランスの匠の技が融合したギルディング和紙は、新たな和紙の可能性を切り拓いたと言えるでしょう。
 
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専用の接着材を用いて箔で和紙をデザインするギルディングの技術
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繊細な図案が美しいギルディング和紙は日仏コラボの逸品
 

◆幅広い商品展開で
   五十崎和紙を世界に

 
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芸術性の高いギルディング和紙はインテリアのアクセントにもぴったり
 ギルディング和紙は繊細なデザインが豊富にそろい、壁紙としてだけでなくタペストリーや建具としても活用されています。部屋のアクセントとして取り入れれば、ワンランク上のインテリアに導いてくれるはず。また、ステーショナリーやテーブルセットなど、日常に取り入れやすいアイテムもシリーズ展開しており、ライフスタイルに気軽に取り入れることができます。また、グリーティングカードやレターセットは、贈る相手にもきっと喜ばれることでしょう。
 
 この他、手漉き和紙にモダンなデザインやアイデアをプラスしたアイテムを発信するステーショナリーブランド「楚々(SOSO)」も展開。こちらは鮮やかな色合いやスタイリッシュなデザインが特長的で、より身近に五十崎和紙の魅力を感じられるラインナップとなっています。
 
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優美な和紙のブックカバーやカードケース
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ガボー氏デザインのカードやレターセットも
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ギルディングのワークショップも各地で開催
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「楚々」の和綴じ帳。丈夫で鮮やかな水糸で1冊ずつ手かがりで製本
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ポップな色で伝統文様「縞うろこ」を施した「楚々」のぽちぶくろ
 
 さらに、和紙に光ファイバーLEDを漉きこむことにより面そのものが発光する和紙の照明など、今までにない和紙製品を続々と生み出す五十崎社中。今後も、五十崎和紙のどんな新しい魅力を見せてくれるのか、目が離せません。世界へと羽ばたく五十崎和紙を通じて、改めて日本の伝統文化、地域の伝統産業の良さに目を向けてみませんか。
 
 
 
 
株式会社五十崎社中
本社
〒795-0301 愛媛県喜多郡内子町五十崎甲1620-3
ショールーム
〒795-0303 愛媛県喜多郡内子町平岡甲928 天神産紙内
TEL 0893-44-4403
 
 (この情報は2016年2月1日現在のものです)
 
 
 
 

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