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◆渋谷に9年ぶりにプラネタリウムが帰ってきた!

 
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渋谷駅から約徒歩5分と便利な立地。図書館や文化ホールも収容する
「渋谷区総合文化センター大和田」の12階に 「コスモプラネタリウム渋谷」
がある
 夜空一面にきらめく満点の星空を都会でも――。今月は、渋谷と羽田に新しくオープンした話題のプラネタリウムを紹介します。
一つ目は、施設のオープン以来、チケットの連日即売り切れが続く 「コスモプラネタリウム渋谷」。2010年11月末、渋谷駅から徒歩約5分の便利な立地が魅力の 「渋谷区文化総合センター大和田」 の12階フロアに誕生しました。
かつて渋谷エリアには、日本のプラネタリウムの草分けとして長く愛された 「天文博物館 五島プラネタリウム」 がありました。「五島プラネタリウム」 は、当時はまだ全国的に少なかったプラネタリウムを “日本全国に広めるためのモデル” として1956年に開館しました。それが2001年に惜しまれつつ閉館して以来、今回約9年ぶりに渋谷へプラネタリウムが帰ってきたことになります。運営は新たに渋谷区となり、蔵書など数々の資産も引き継ぎました。運営スタッフには、「五島プラネタリウム」 で27年間解説員を務めた解説員・村松修さんがカムバックしています。
 
 
◆ 山奥で星空を見上げるような臨場感
 
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 投影機は、コニカミノルタプラネタリウム株式会社の複合型天体投影機が使用されています。投影機の中心に配置する電球を恒星に見立てて光を投影する 「光学式投影機」 と、最先端のコンピューター・グラフィックスを用いたプロジェクターで映像を映し出す 「全天周デジタル動画システム」 を備えることで、光学式では 「リアルな星空」 が、デジタル式では 「ダイナミックな映像」 がそれぞれ見られるそう。村松さんは 「星のまたたきや色まで再現し、“実際に肉眼で見える夜空” を追求しました。空気のきれいな田舎の山奥で夜空を見上げた時の、まるで満天の星空に吸い込まれるかのような臨場感を楽しめます」 と話します。
 
 
◆ 贅沢なほどゆったりくつろげるスペース
 
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「SHIBUYA」 と命名された小惑星を発見した
ことでも知られる、名物解説員の村松修さん。
美しい星空と臨場感あふれる映像空間を演出し、
宇宙と地球、生命や文化についての話題を提供
してくれます
 ドームは一般的に中規模プラネタリウムに分類される直径17メートル。「通常は倍ほどの席数を取れる」 というフロア内は、「ゆったり楽しんでほしいから」 と120席に抑えています。北半面の席の3/4は固定席、南半面の1/4は、上映中も約90度座席の向きを変えられる回転式独立席を設置。これは都内では初めての導入です。
今後についてもうかがいました。―― 「いま上映中のデジタル作品の満席状況が続いているので、3月末まではこのままで、一層多くの方に楽しんでほしいと考えています。1月25日からは、デジタル方式と従来の方式の良さを組み合わせた新番組を1日1回投影しています。前半部分は全天周CG番組、後半部分は当日の午後9時の星空の解説などをしながらご案内しています」と村松さん。今後は混雑の度合いを見つつ、屋上観望スペースで観望会や天体写真撮影会などのイベントも企画していくとのこと。「毎週来てくれるリピーターのお客様がいらっしゃり、『感動しました』 『泣きました』 とのお声もいただいています。今後はアンケート調査などから、お客様のニーズにあった展開をしていきたいですね。“あったかい星空” を見せられるプラネタリウムでありたいと思います」 と、意気込みを話してくださいました。
 
 
 
 
◆ 世界初の空港プラネタリウム
 
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朝昼晩の3部構成でプラネタリウムを楽しめるStarry Cafe
 もうひとつのおすすめプラネタリウムは、昨年10月に羽田空港国際線旅客ターミナル最上階に誕生した、「プラネタリウム Starry Cafe」。空港プラネタリウムは世界初となります。特長は、朝昼晩の3部構成で時間帯にあわせた楽しみ方ができること。昼はプラネタリウムを、朝と夜は、高性能プロジェクターでドーム全天に映し出される美しい宇宙の映像等を見ながら、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめます。そして 「大人の方にこっそりお勧めしたい」 と教えていただいたのが、バータイムの21時から15分間だけ上映する特別プログラム 「パンドラタイム」。星を期待される来場者に、ふんだんに星と食事を楽しんでいただいきたいという想いから上映する特別プログラムです。
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プラネタリウムタイム(14:00-17:00) 15分間のオリジナルプログラム
「ナイトフライト」で羽田を飛び立ち、世界の夜空へ・・・。途中の航路で
出会う星空の数々、季節ごとに描かれる星座が美しい 
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バータイム(18:00-23:00) 高性能プロジェクターで全天に宇宙の
映像が映し出され、神秘的な雰囲気。オリジナルカクテルも人気です
(以上写真3点提供:東京国際空港ターミナル)  
 
 便利な立地と手頃な価格で、満天の星々を感じることができる、2つのプラネタリウム。「上映を見て、私たちは宇宙の中に住んでいるんだという感覚を持っていただくと、人生観も変化があるのでは・・・」 と村松さん。自分も宇宙を構成する生命の一部であることを実感しつつ、心落ち着く時間を過ごせるかもしれません。

 
 
  ◆コスモプラネタリウム渋谷
  東京都渋谷区桜丘町23番21号渋谷区文化総合センター大和田12F
  TEL:03-3464-2131
  開館時間:平日 12:00-20:00/土日祝日 10:00-20:00
  投映時間:各回入れ替え制の約50分
  観覧料:大人 600円 / 小中学生 300 円
  ※開館と同時に当日全ての回の観覧券を発売
  ※休館日:毎週月曜 (祝日の場合は翌火曜日)
 
 
  ◆PLANETARIUM Starry Cafe
  東京都大田区羽田空港2-6-5 国際線旅客ターミナルビル5F COOL ZONE
  TEL:03-6428-0694
  営業時間: 8:00~23:00 (ラストオーダー 22:30)
  ・カフェタイム (8:00-13:30 セルフサービス)
  ・プラネタリウムタイム (14:00-17:00 入替制6回上映・飲食不可・観覧料大人500円)
  ・バータイム (18:00-23:00 サービスチャージ500円) 
 
 
 
 

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