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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

一日一笑の訪問介護で 人生の総仕上げを共に
合同会社あっとCare 代表 野﨑照子

 
プロフィール 大阪府出身。2人の息子を母子家庭で育てた。車椅子生活が始まった祖父を支えるべく専門的な知識を身に付けるため、介護の世界に飛び込んだ。勉強を重ねる中、祖父を亡くすも、介護の道を歩んで行くことを決意し、その後も邁進する。15年にわたり培ってきたノウハウをより多くの利用者へと広めるべく2023年、(同)あっとCareを開業した。代表ながらも現場が大好きで、今なお介護現場の先頭に立ち、走り続けている。【ホームページ
 
 
 
町田市で介護支援を行う合同会社あっとCare(ケア)の野﨑照子代表。介護業界に身を置いたときから変わらずに持ち続けているのは、当事者目線に立って寄り添う心だという。名前の通りアットホームであたたかい雰囲気は、野﨑代表からスタッフへ、そして利用者からその家族へと広がり、関わるすべての人を癒し、包み込んでいる。今後は訪問介護や居宅介護を中心にしつつ、障がい居宅・重度介護や通院介助も強化していく見通しだそうだ。
 
 
 

当事者として経験したことを活かしたい

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 合同会社あっとCareさんの社内は、社名のイメージ通りアットホームな雰囲気に満たされています。朗らかな笑顔で迎えてくださった野﨑代表にさっそくお話をうかがいましょう。まず、訪問介護を始められたきっかけを教えてください。
 
野﨑 もともとは、倒れて車椅子生活となった祖父を支えるために、介護の知識を身に付けようと思いましてね。勉強している最中に祖父が亡くなってしまい、一時は諦めかけたものの、この介護の道は祖父が遺してくれた教えと捉え、無我夢中でここまで15年間走り続けてきました。今も私自身、現場に出ています。
 
水野 15年ですか! たくさん経験を重ねられてきたのですね。最初は、どこかの介護事業所にお勤めされたのですか?
 
野﨑 私は最初から訪問介護ひと筋です(笑)。と言うのも、実習などを重ねるうちに、一対一で向き合って寄り添う支援をしたいと考えるようになりました。やはり、そこには祖父の姿を重ねてしまうんですよね。当事者だったからこそ、気付けることも多いと思っています。
 
水野 最初から訪問介護というのは、とても珍しい気がします。でも、長年同じ業界を見てきたからこそ安心してお任せできますね。